2023 東北 秋田・青森 旅行記 ~なまはげ、ねぶた、太宰治、味噌カレー牛乳ラーメンとは!?~ | I-CHAPTER FILMの新”世界”幻想日記

I-CHAPTER FILMの新”世界”幻想日記

映像制作レーベル「I-CHAPTER FILM」代表のブログ

国内・海外旅行
制作した旅動画の告知
本や映画の紹介
独り言日記など不定期に更新

新しい世界、様々な人々の出会いを大切に…今を生きる

久しぶりの休日
早朝に起き、荷物を車に積み込む

人生で一番遠い場所へのマイカーでの旅
目的地は東北2県
これまで訪れたことが無かった、秋田県、青森県
今回また未開地の訪れる

●2023年10月12日(木) @秋田県秋田市


最初の目的地「秋田県」
兎に角、長い長い高速の旅
ただオートクルーズ機能のおかげで疲労感は昔に比べれればかなり軽減されている
長いドライブを一人で運転していると一番困るのは話し相手がいない事

音楽を聴くのも2~3時間で飽きてくる

毎回その事だけが唯一の課題

途中のサービスエリア休憩は3回
うち1回はガソリンの給油
それもそのはず目的地までの距離は約600km 無給油で到達することは出来ない

走る事 約7時間 秋田市中心部へと到着する

もう日が暮れようとしている


宿は大町エリアにあるアルバートホテル秋田に宿泊
地方都市あるあるだが、駅前より少し離れた場所に飲食店などが集まるエリアがあるのだ
ここ大町・川反エリアも秋田一の繁華街として知られる

 
ただ飲み屋が開くのはだいたい17時からだ
まだ時間があったので、秋田駅前へと散策する
駅前は商業施設が何個かあり栄えてはいる
テレビでよく見る大屋根の通りもある
アーケード商店街みたいな長さはない

帰りはバスに乗ってみる
運賃は170円


そして、秋田郷土料理をたべるため「秋田きりたんぽ屋」に行く

店内に入ると店員が丁寧に秋田料理や地酒の説明をしてくれた

きりたんぽの紙芝居はいらなかったが、、、

 
そして目の前には囲炉裏で焼かれるきりたんぽ

なかなか風情がある

注文したのはきりたんぽ鍋、味噌たんぽ焼き、なすの味噌田楽焼き

日本酒は竜の涙

うまい、確かにうまい


ただ、鍋の味がイメージと違った、おそらく“しょっつる”という魚醤を使っているからなのか
正直あまり自分の口には合わなかった

たんぽ焼きも味噌ベースだがとにかく味が濃くて甘い
これが東北の味なのだと実感する

ただ日本酒がすすむ、それは間違いない


きりたんぽ一本はお茶碗1杯分(200g)ぐらいあるらしい、それを2本も食ったのだから
お会計の時にはおなかがパンパンに膨れ上がる

食事を終え店を出ると街を散策する


木曜、そして雨がふっているせいなのか人通りがやたらと少ない
まだ早い時間という事もあるのかもしれない

歩き疲れたので目に入った1軒のバーへ

少々不愛想なマスターではあったが、付け出しの料理、そして、ちゃんとしたバーで飲むハイボールは上手い

雨が強くなってきた、1日目は疲れたので早々にホテルへと帰り明日に備える


●2023年10月13日(金) @秋田県男鹿市→大館市→青森県弘前市


2日目まず向かったのは男鹿半島
秋田と言えばなまはげ、それを見に行く

道中、海沿いには無数の風車が連なる
秋田県は日本でも1、2位の風力発電が多い街
大きな風車のプロペラが回る光景はまさしく圧巻

 
そして、見えてきたのは巨大ななまはげ像
その高さは15メートル、その迫力に圧倒される

海沿いを抜けると、山道を走る

山の中にある「なまはげ館」に到着

 
 

館内には県内各地のなまはげが展示されている

無数のなまはげはなかなか不気味である

 
そして、となりの古民家では本物のなまはげ実演が行われている

芝居ではあるが、なかなかの迫力

これは子供がトラウマになるのも無理はない


 
その後、少し離れた場所にある真山神社へ
なまはげゆかりの由緒ある神社

あまり調べずに訪れたのだが、不思議なパワーを感じられる神社

参拝し、授与所で御朱印を受け取る
するとなにやら描かれた御神木の画が目に入る

どこにあるのかと巫女さんにきくと、このわき道を3分ほど歩くとたどりつくとのこと


歩いていくと、そこにはなんと樹齢千百年の萱の 御神木が

その姿はまさしく神々しかった

幾多の神社を巡っているがこの真山と真山神社は10本の指にはいる神社だと思う


次に向かったのは大館市の秋田犬の里
かの有名な忠犬ハチ公の故郷

 

 
そして、数年前まで渋谷駅の駅前にあったあのアオガエルが展示されている
秋田犬に触れ合えるという口コミだったが、とうの秋田犬はガラス越しにみるだけ
まああまり動物を人間のおもちゃみたいに扱うのは好きではないのでそれそれで正解なのかもしれない

ただとくに見るものがなかったので、次の場所へと向かう

その後、1時間ほどドライブ
田舎の道はどれだけ走っても飽きない

そして、初めて訪れる青森県弘前市に到着 宿泊は弘前中央駅近くのスマイルホテル弘前

 
予定よりも早く着いたので
近くの弘前城公園を散策
サクラの名所として有名なこの場所

秋のこの時期も少し紅葉がすすんでいたのでそれも風情があってなかなか良かった
とにかく静かで空気が美味しく感じる

 

 

 

 
弘前城の天守を見物
実は現在改修工事中で元あった場所から移動して現在は石垣の修復が行われている
このような光景を見れるも今だけ

ホテルへと戻り、いざ弘前の街へ
この街も中心は弘前駅前ではなく弘前中央駅、弘前城近くに栄えてる街がある

 
「ろばた焼けん太」で夜の食事をする

郷土料理のイガメンチ、貝みそ焼きを食す
上手い、地酒にあう

味覚的には秋田より青森の方が断然にあう、濃いすぎることもなくちょうど良い

その後、何軒か飲み歩いた

雰囲気は間違いなく最高、思ってい以上にすばらしい弘前の街

満たされた気分でぐっすりと眠りにつく



●2023年10月14日(土)青森県弘前市→五所川原市→青森市

 


朝から弘前城近くにある津軽藩ねぷた村を訪れる

ねぶた祭りは青森の各地で行われている
その中でも津軽のねぷたは規模が大きい

 
館内に入ると広いスペースに大きな扇型のねぷた、その迫力と美しさに圧倒される
これが弘前の街を練り歩く光景を目に浮かべると実際に祭りを見てみたいなと思う


 
イベントスペースでは、ねぷたの説明やお囃子の演奏、津軽三味線の実演など行われていた
まさしく津軽の文化を体感出来て楽しかった

その後、土産を購入 青森は土産の種類が豊富で選ぶのが大変である


そして、高校生のころから訪れたかった場所へと向かう

五所川原市金木町

そこへ向かう道沿いにはたくさんの旬のリンゴが赤赤と実る
収穫全盛期、農家は忙しい

ただ、一つ疑問に思ったがリンゴってそんなにみんな食べるのだろうか?

青森の人には怒られそうだが、一人暮らしを始めてからリンゴを食べることはなくなった

子供のころはよく食べていたが、どちらかというと西日本の人は梨の方が好きかもしれない

そんなことを考えながらのどかな風景を眺めながらのドライブ

そして、たどり着いたその場所


 
「太宰治記念館 斜陽館」

そう、文豪 太宰治の生まれた育った家である
ご存知の通り太宰は名士(地元の大富豪)の家柄

その名にふさわしく、建物はモダンでありながら豪華賢覧

和洋が融合した建築は見ていて面白い

 

 

 
たくさんの部屋を見て回る

ここに太宰治がいた事を感じながら
そして、あの遠い古き良き時代に思いを馳せる


その後、目の前にある津軽三味線会館へ
そう、この地域は津軽三味線発祥の地でもあるのだ

じょんから節 有名な曲の演奏を実際に聞いて、ああ自分は日本人なんだと強く実感する

そして、このような文化が今も受け継がれている津軽ってすばらしい

そして、次の目的地である青森市へと向かう


到着するとやはり県庁所在地、街の規模は大きい
そして、観光地としてもさかえている

駅前から連なる店店は東西に広がる、新町と本町という街がある

宿泊は駅前の「アパホテル青森駅東」

到着後早速街を歩く
海沿いということもあり風が強い
ただ、そこまで寒くはないのが救い、これが真冬じゃなくて良かったと観光客てき感想を思う

ただ、問題が発生
食事処として目をつけていた居酒屋が軒並み予約で満席なのだ
これは少し甘く見ていた
行楽シーズン、そして土曜日
人気の店は予約でいっぱい

なんとか探して入れたのは「弐乃助」という居酒屋

店は広くて、予約なしでも入れるので観光客にはおすすめ

 

 
そこで、東北最初の刺身を食す、もちろん新鮮でうまい
とうもろこしの天ぷら、十和田バラ焼き
何を食っても上手い


そして、日本酒 豊盃、八仙、ねぶた、八甲田
短時間に一気に飲みすぎてべろんべろんになる

ただ時刻はまだ19時


さて、次はどこへ行こうか
近くのバーを探す
すると遊びBARテラスハウスというなんだか怪しそうな店!?
ただ2時間飲み放題 口コミも悪くない

早速、店へと向かう

店に入るとオーナーと若い女性が出迎えてくれた

カウンターに座り、ハイボールを飲みながら26歳でこの店をオープンしたイケメン店長とスタッフの女性と話が盛り上がる

居心地が良い
こういうアットホームなバーは長く愛されるだろうと思う

ちなみに店長のお気に入りの番組テラスハウスがこの店のコンセプトだそうだ

2時間滞在しホテルへと戻る、今日は少し日本酒を飲みすぎた



●2023年10月15日(日)青森県青森市→八戸市

今日は午後から天気が悪くなる予報
本当は八甲田山や十和田湖に行きたかったが今回は断念

青森市内を散策

 

 
近くのワ・ラッセで青森のねぶたを見物
美術館っぽいコンセプトでいろいろなねぶたを見れる


  
その後、海沿いを歩く、廃止された青函船を横目に小さな砂浜にはAOMORIのオブジェが
青森なのに横浜みたいなオシャレ感が漂う

近くには青森のAを模した大きなビル
アスパム物産館

中ではお土産が売られている
とにかく青森はお土産が豊富
何を買おうか迷ってしまう
ただリンゴはあまり好きではないなぜだかわからない
一人暮らしをしていると果物を食べなくなった

その後向かったのは青森で有名なグルメ

 
“味噌カレー牛乳ラーメン”を食しに札幌館へ


ちなみに駅前にある味の札幌はここののれん分けである
元祖はこの駅から少し離れた場所にあるこのお店

開店時間ちょうどくらいに行ったが駐車場は満車
ただ並ばずに入れたのは良かった

そして、念願のこのラーメンを食す
うまい、確かにうまい

味噌なのかカレーなのか牛乳なのか不思議であるが絶妙なバランス

もう少し寒い季節に食べたらもっとよりおいしく感じるだろう

お腹もいっぱいになり、いざ最終目的地八戸へと向かう

八戸へ向かう道中、車で走っているとなんだか懐かしい気分になる
なぜだかわからない、そいて山の中で育った自分にとってなぜだか海沿いの港町に憧れを抱く

ただ、冬は厳しいんだろうなと思う
自然との共存
都会とは違う不便ではあるけれどそれ以上の良さがここにはあるような気がする
ただ、地方の過疎化は本当に深刻
便利な都会に若者はどんどん出て行ってしまう
果たして将来このような田舎町はどうなっていくのだろうか


まだチェックインまで時間があったので少し寄り道
「八食センター」知る人ぞ知る八戸の一大フードテーマパーク
ただ、あまりお腹は空いていなかったので土産だけを買うことに

南部せんべいは本当に種類が豊富
その中でもしんぼりのチョコQ助は最近大人気ブームになっているそうだ
買おうと思ったが午前中で売り切れ、残念


今宵の宿泊は八戸グランドホテル
普通のビジホではなくて老舗のようなホテル
部屋も今回の旅で一番広くて快適だった

そして、最後の飲みの夜

八戸もさかえているのは八戸駅前ではなく本八戸という街である

街中はなかなか活気がある
小雨ふるなかで観光客もそれなりにいる

飲み屋もたくさんあって歩いているだけで楽しい八戸の街


歩いていてふと目にとまった派手な外観の八戸(はっと)という店に入る

店主の高齢女性は中々の八戸弁、半分くらい聞き取れない

 

 
新鮮な刺身、名産のイカとサバはもちろん美味い
ただ店主曰く近年は漁獲量が減っているそうだ


そして、なんといっても八戸せんべい汁がめちゃくちゃ美味かった
ほっとする、田舎のおばあちゃんの味である

次に向かったのは“みろく横丁”
たくさんの小さな飲み屋が連なる


こういった小さな店は中々一人では入りずらいところではある
ただちょうど、良い感じに席が空いていた店に入る

日本酒を一杯
すると、となりに座る新潟のコメ農家の夫婦と仲良くなる
64歳のお父さんは、奥さんの事をずっとべた揉めしている
馴れ初めなど、いろいろと話を聞かせてもらう

そうしていると、一人の若い男の子が隣に座ってくる
千葉から来ている新潟大学出身というまた、これも何かの縁
出張で来ているとのことであった
赤の他人もみんなで飲めば次第と打ち解け合う
こういう感覚は初めてかもしれない


楽しい時間はあっという間にすぎる

八戸の夜、そして東北の旅が終わろうとしている

●2023年10月16日(月)青森県八戸市

最終日

天候は良くない
今日は風が強い


 
最後に向かったのは、ウミネコの集まることで有名な蕪島神社

数年前で火事で焼けて再建されたそうだ

ただ周辺が整備されすぎて、なんだかおもっていたのと違う印象だった
そして、天候が悪いせいかウミネコが一羽もいない、残念

少し見て回ったあと帰路へ

八戸道から東北道、700km 8時間の長いドライブ

こうして私の遅めの夏休みが終わった

2年ぶりの国内長期旅行
車で行ける北の最長距離であろう秋田県、青森県
やはり初めて訪れる場所、街は新鮮でいろいろ発見があった
なにより、青森が見どころ満載で素晴らしい街である事を知れたことが一番の収穫

次はねぶた祭をみれる夏に訪れてみたい
いつになるかはわからないが必ず再訪したい

そしてまだまだ国内にも知らない場所がある

もっといろんな場所に行ってみたい、そう思える東北全権制覇の旅であった