悠釣亭のつぶやき -94ページ目

花火事故

夏の風物としてすっかり定着している花火大会。
昔は心躍る行事の一つだったけど、この歳になれば、わざわざ
出掛けるのは億劫だし、特別感動するようなものが見られる
訳でもないし、家から見える遠くの花火かTV以外は見ないな。


ところで、最近、花火事故が多いと思わない?
4日に横浜港(横浜市)で開催された花火大会で、花火を
打ち上げる台船上で花火玉が暴発する事故が起きた。

また、前日の3日にも淡路島(兵庫県淡路市)の大会で
地上爆発が起きるなど、事故が相次いでいる。
札幌市では安全性への懸念を理由に23日に予定していた
大会の中止を決め、事故の余波も出ている。


花火は空中で破裂して、中にある星という火薬を発火させる
ことで、丸い火の点々で大輪の花の如き造形を作るもの。
適度な高さまで打ち上げるために、花火玉を打上げる筒の
中で火薬を爆発させて、空中へ打上げるわけだ。

大きな玉ほど高く上げないと、丸い花火の下端が地上に
届いてしまうから、打ち上げのための火薬量は綿密に計算
され、定量を装着することになる。

そして、玉が頂点付近で爆発するように、導火線の長さと燃焼
速度も綿密に計算されている。
では、なぜ、低空や地上で爆発が起こってしまうのか?


大きくは2つが考えられる。
打ち上げ薬の質・量の間違いと、導火線の燃焼速度の間違い。
前者は多くの経験と実績に裏付けられているから、薬の性能が
規定通りでない限り起こり難い。

後者も同じなんだが、導火線に不備があったり、導火線周りに
余分な火薬が付着していたり、導火線そのものが破損して
いたりすると大いにあり得る。


ワシの見る所では、後者の疑いが濃いと思う。
地上付近で爆発が起こっても、多くは、誘発にはならぬよう、
筒に蓋が掛けられているんだが、星が直接蓋に当たったり
すれば、それを破って中の火薬に点火してしまうこともあり、
次々と誘爆してしまうことになり得る。

筒の中に点火しても普通なら意図せぬタイミングで打ち
上がるだけなんだが、着火が導火線だと、筒の中で爆発
したり、上空に上がらぬうちに爆発したりするわけだ。


昔は花火師が筒の傍で直接点火してたが、最近では電気
点火で、筒の近くに寄らないから事故はめっきり減っていた
んだが、ちょっと事情が違ってきているな。
また、火災になると、多数の配線が燃えるから鎮火に時間が

掛かるようになってしまったな。

最近では、花火玉の製造を安価な海外でおこなっている例が
多く、製造の杜撰さや輸送時の損傷などで、玉の品質が低下
していることが多いという。

時折、中国の花火工場で爆発が起こっているが、その表れ
のように見える。
国内の花火製造工場での事故を聞かないことからも海外
での製造管理の杜撰さが際立っているように見える。


こと、花火に関しては日本人の緻密さ、正確な仕事、シッカリ
した管理が必須なんだろう。
滅多に起こる事は無いんだが、安く出来るからと海外に頼る
限り、今後も事故が起こる確率は高いと思われる。
何しろ、年間の花火大会数が1万件を超えてるんだからね。