悠釣亭のつぶやき -555ページ目

処理水放出と風評被害

ワシは原発には反対の立場である。
理由は簡単で、持続性が無いから。
安全かどうかについては、決して安全ではないと思っている。

安全対策したと言うが、基本構造は不変だし、運用者も不変で、
あの事故は地震で1次冷却水が漏れたのが最大の原因だった
と思うのに、それはウヤムヤだし、その対策は無いに等しいから。


それでも、即刻原発を辞めるのには無理があるから、どのように
縮小し、辞めるのかの計画がなされるべきと思っている。
真逆の方向へ進もうとしている現政権を支持することはない。
推進なんぞ以ての外で、そうすれば、必ずもう一度事故る。

それでも、今回の処理水の放出はやむを得ない処置だと思っている。
二進も三進も行かない場面に追い込んで、原発推進を諦めさせる
というやり方もあるかも知れんけど、それは逆効果になり兼ねないし、
福島の再生にも寄与しないと思っている。
様々な方策もあろうが、このやり方が全てにおいてベストだと思う。


で、処理水は計画通りに放出されたわけだが、周辺の海域からは
放射線異常は観測されていない。
可能な技術を駆使し、あれだけ汚染を取り除き、あれだけ薄めれば、
当然の結果である。

ま。ストロンチウムやセシウムに比べてトリチウムの毒性は微々
たるものだし、体内蓄積は無いし、放射線も極く弱いから、まず
長期間に渡る放水で自然消滅して行くんだろう。


で、最大の問題は風評被害という事になる。
あたかも、高レベルの核種による汚染が残っているような言い回し
をする人が結構いるんだが、放出処理水からどんなレベルの放射線
が検出されているのかを知っていて言ってるんだろうか?
知っているのなら、数値を公表して訴えるべきだ。

市場に出る魚は全数検査してるけど、どこかに残留放射線があった
ろうか?
近くの海から他の地域以上の放射能が観測されたろうか?


それほどに心配なら、福1に行って、実際の計測状態を確認して
来ればよいと思う。
少なくとも。、IAEAや福島県の公式発表を確認すべきだろう。
政府や東電のやる事は信じれないというなら、福島県の調査に
立ち会って確認すればよいではないか。

不確かな情報をもとに、危険だ危険だと言いふらすのは、却って
風評被害を助長することになるという事に注意を払うべきだ。
自ら調べようとせず、噂や風説を信じてしまう人達が風評を拡散
してしまうんだが、確たる根拠もなく、その震源地になるのは絶対に
やるべき事ではない。


ワシはあの事故の直後に放射能プルームを実際に浴びたと思う。
翌日になって、昨日この地域にプルームが拡散しましたって
言われ、実際に水道水からそこそこの線量が確認されたから、
周辺地域に放射能が降ったのは事実だから。
友人の放射線カウンターでも危険レベルではないが高い数値が
観測されていた。

そして、その後10年以上にわたる、線量との戦いが続いてきた
わけで、ここに至ってようやく、一部地域を除いて安全が証明され、
魚介類の水揚げも全数検査でようやく普通に行われるようになって
きた訳だ。

今回の処理水放出をキッカケにして、またあの戦いを蒸し返し、
今までの努力を無にする積りなのか?
あのときのプルームはそれこそストロンチウムやセシウムなどの
強い残留放射線を出す核種が主体だったが、、今は極く微量の
弱線量のトリチウムだというのに。


少なくとも、処理水放出が危険だというのなら、それを数値として
証明してからにせよ。
さもなければ、それは風評被害を助長する何物でもないから。
「放出は海水浴シーズンが終わってから」というのも同源である。
そう言っている人が、風評被害の震源地だという事をもっと自覚
していただきたい。