ウナギの完全養殖に注力を! | 悠釣亭のつぶやき

ウナギの完全養殖に注力を!

皆さんはウナギがお好きですか?
私は大好物の一つです。
白米の上に載って、フワフワの香ばしく焼けた切り身に、
山椒の香りがほんのりすれば、食欲倍増ですな。
あの独特のタレも恋しいもんだ。
肝吸いが付けば天下取った気分になるな。


 


いつの間にか日本では、暑い夏を乗り切るために、
ウナギを食べる習慣が出来た。
平賀源内説もあるようだが、今年の土用の丑の日は
7月26日(日)、まだまだ先だが、あちこちで、
ウナギ料理の予約受付が始まってる。
決してお安いものではないけど、この時期ならではの
ものだし、ちょっと奮発しても食したいもんだ。

ちょっと前に、イオンが完全養殖ウナギの試験販売を
行なうという報道があった。
ちょっと大きめの1尾が5,000円とかで、かなり
高めだけれど、絶滅が危惧される日本ウナギが完全養殖
で作れるというのは朗報以外の何物でもない。


ウナギの生態は長らく不明だった。
日本の河川で育った成魚は海に出て、遥かマリアナ諸島
近辺まで行って産卵、そこで孵化したレプトセファルス
というプランクトンに近い幼魚の状態で海流に乗って
日本近海に戻り、5~6cmの稚魚に育った、いわゆる
シラスウナギとして元の川に遡ってくるという。

今までの養殖はこのシラスウナギを捕獲し、陸上で
成魚になるまで育てるというものだった。
昔はどこの川でも、このシラスウナギを捕獲していたが、
資源枯渇に伴い、令和5年以降は許可業者以外の捕獲は
禁止されている。


そんな中、完全養殖という、人工的に採取した卵から
育てた成魚に産卵させ、さらに次の世代につなげていく
技術を国立研究開発法人「水産研究・教育機構」の
前身機関が2010年に世界で初めて成功させ、
研究を進めてきた。

その技術を使って、ウナギ養殖大手「山田水産」
(大分県)が今年初めて、何とか商業ベースに乗り
そうなウナギの完全養殖に漕ぎつけたということだ。

しかし、卵から稚魚に育てる過程は依然として難しく、
効率的で安定した大量生産に向けた技術の確立には
至っていないという。

レプトセファルスの段階で大半が死んでしまうため、
当初は稚魚1尾が4万円にもなった。
現在でも1,800円程度で、捕獲して取引される
シラスウナギの3~4倍になるという。
同機構は800円を目標に今後も技術開発を続ける
という。


この技術、何としてでも成功して欲しいと思う。
完全養殖こそが持続的な供給を約束できる手段だ。
幼魚、稚魚の生存率を高めるのは至難の技なんだろう
ことは容易に想像できるが、それを克服できるのは
恐らく、日本人だけだろう。

単に、ウナギの供給に留まらず、日本文化の継承と
いう意味も大きい。
夏の暑い時期に、大ぶりのウナギを頬張った時、
「あぁ、日本人で良かったぁ」と思うのは私だけでは
ないだろう。