台風 進路予想 観天望気  | 悠釣亭のつぶやき

台風の予兆ってどう感じてたんだろう

今の時代、気象観測は精緻を極めている。
日本中のみならず、海上にもセンサーが張り巡らされ、
空からは衛星が雲の様子や地表の温度なども常時観測
している。

また、大型のコンピュータが刻々と変わる気象状態を
計算し、今後の予測も行っている。
気圧配置、海水温、ジェット気流、高度別の風向・風速
などを見れば、高い精度でその後の気象が予測できる
ようになってる訳だ。
台風のような大きな気象現象も、予測される風速や雨の量、
進路も予測できるようになっている。





これが、半世紀ほども前なら、予測は容易なことでは
なかったろう。
増してや、気象観測がほとんど行われてなかった時代では
数日で大きく変わる台風などの予報はとても難しかったに
違いない。

しかし、先人たちは、特に、農業や漁業を生業とする
人達は気象を的確に予測していた。
積み重ねてきた経験を元に様々な言い伝えや口伝とも
言えるやり方で。

観天望気という言葉があるが、雲や風、動植物の様子など
自然の変化を観察して天気を予想する先人の知恵を
まとめたことわざ・言い伝えの総称ということだ。

「猫が顔を洗うと雨が来る」、「燕が低く飛ぶと雨」、
「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」、「朝霧は晴れになる」
 など、理に適った言葉も多い。




では、台風をどのように予測していたんだろう。
自分なりに、今風に、思いつくものを上げてみる。
・高層雲が現われる・・・台風の吹き上げる空気が高層に
 まで到達し、晴れた空の高々度に細い雲がたなびく。
・大きなうねりが来る・・・台風の起す波は千キロも
 離れた場所からも到達するが、周期が長い大きなうねり
 となることが多い(土用波など)。
・生暖かい風が吹いてくる・・・台風が南の湿った暖かい
 空気を運んでくる一方、北の冷たい空気も流入する。
 何となく気温が低いのに、生暖かい風が吹くわけだ。
・風向きが回りながら、だんだん強くなる・・・台風が
 北側を通れば時計回りに、南だと反時計回りに変化し
 つつ、だんだん強くなる。 
・レンズ雲が出る・・・高層の強い風が高い山に当たると、
 頂上付近に笠をかけたような雲が出ることがある。
 これが出ると、風が強くなる。





他にも色々とありそうだが、小さな事象を注意深く観察
していないと見過ごしそうな事ばかりだ。
今、まさに台風が接近中である。
もし、気象観測網が無かったら、自分は台風の接近を
予測できるかという観点で、観天望気を試みてみたい。