イスラエル、イラン停戦 | 悠釣亭のつぶやき

イスラエル、イラン停戦

24日、トランプ大統領はイスラエルとイランの間に停戦交渉が成立し、
25日から停戦に入ると述べた。
その後も双方からの小規模の攻撃はあったものの、25日以降は
停戦が実現した形になっている。

取り敢えずは、今回の紛争が大規模な紛争に発展する危機は去った
と言えそうだ。
米軍を巻き込んだ戦闘状態になったり、ホルムズ海峡封鎖が行われ
たりすれば、世界を巻き込む紛争に発展しかねない懸念があったので、
ひとまずは胸を撫で下ろす。

しかし、圧倒的な米軍の力を見せつけた結果、長期化は得策ではない
としただけで、これで終戦へと繋がるかと言えば、色々と疑問が残り
過ぎる。


各国の思惑を整理すれば、
イスラエルは大成功という。
核施設への攻撃で、暫くはイランの核開発は停滞するだろうし、
イザとなれば米軍が味方に付くということが確認されたからね。

イランは攻撃は受けたものの、反撃は十分やったし、米軍基地も
叩いて、国内の好戦勢力への示しも着いた。
少なくともやられっぱなしではなかった。

米国は、核施設を破壊し(実のところは不明だが))、イランの意図を
潰した。
また、イスラエルが暴走することを阻止できたし、紛争拡大を抑止
できた。
イランが攻撃前に通告してきたので、米軍の被害は無かった。
というところか。


しかし、ワシには何とも茶番に見えて仕方がないんだな。
まず、核施設は本当に破壊されたのか?
微量の放射線漏れは確認されたようだが、核物質の大規模な拡散は
確認されていない。
温存されたとすれば、早急に修復し、今まで以上に開発を加速する
のは当然のこと。

疑いがあれば先制攻撃を是とする考えは不問なのか?
イスラエルによる核施設への先制攻撃を是とするなら、必ず、再び
先制攻撃が行われるだろう。

米軍は今後もイスラエルの暴走を阻止できるか?
今回の米国の関与でイスラエルの暴走は沈静化したように見えるが、
再びの暴走を抑止するには米軍が先頭に立たねば収まるまい。

イランによるイスラエル殲滅は国是であり、親イスラエル、親米政権が
出来るまで、強化しても劣化する事は無い。
体制転換がなければ、イランはあの手この手を尽くすだろう。

百歩譲って、核兵器開発を断念させるための交渉を再開し、査察を
受けさせ、平和利用の核開発のみを可能にする仕組みが出来るか?
今まで、何十年にも渡って出来てこなかったが。
非核化交渉を蹴ったのは誰だったっけ?

イランによる非戦争的敵対活動(テロや破壊活動)が活発になる
恐れがあると思われるが、完全な抑止は困難だろう。
規模にもよろうが、発生時の対応をどうするのか。

今はロシアの力が弱まってるが、露中がイランに接近する懸念は
増したんではないか?
核開発を支援するような流れを阻止できるのか?


先を考えれば色々と懸念しか残らないんだが、少なくも今回の停戦で、
良かった、良かったでは済まない事だけは確かだろう。
昔の米国なら、今後の世界戦略も緻密に構築して行くんだろうけど、
今さえうまく行けばよい、カネがかからなきゃ良いという現在の米国に
世界平和を求める気があるのかどうか。