
ウクライナ情勢は?(32)__簒奪
追記あり
停戦を呼び掛けても一向に収まらない戦争状態。
4月20日の復活祭には停戦する筈だったんじゃないのか?
ロシアは対独戦勝記念日(5月9日)には戦勝を祝う予定だった
ようだが、継戦能力に限界が来てるような気配もある。
とはいえ、ミサイル攻撃を辞める気配もなく、ダラダラと戦闘を
継続している様子。
とはいえ、武器を西側諸国に依存するウクライナは劣勢にあり、
東部地域では苦戦中だし、ウクライナが占領支配していた、
ロシア南部クルクス州はその後、ロシアが巻き返して大部分を
奪還した模様である。
米国の調停は行われているものの、ロシアは積極的に応じる
気配がなく、停戦を約してもミサイル攻撃を継続するなど、不信を
買っており、米国もロシアに対して不信感を持ち始めたか?
そんな中、3月に米国で行われたトランプ大統領(トラジイ)と
ゼレンスキー大統領(ゼレ氏)との会談は殆んど喧嘩状態で
決裂したわけだが、4月末のローマ法王の葬儀での再会時に
行なわれた会談は腹を割ったものだったようだ。
結果として、米国はウクライナの地下資源の開発について、
ウクライナと合意に達し、半分の権益を得ることとなったようだ。
ウクライナとしては米国がウクライナの資源にコミットすることで、
ロシアが簡単に手を出せなくなるとの期待がある訳だ。
米国は権益の代金の一部を防空システムの供与で代替する
ことで、ウクライナの安全に寄与する考えでもある。
ウクライナは現時点で領土の約20%をロシアに占領されており、
これを放棄できないとしているが、米国の調停案は現在支配中の
地域の固定化にあり、奪還は難しいというか、放棄を目論んで
いると思われる。
また、ウクライナのNATO加盟はロシアが飲まないから、これも
難しく、ウクライナの今後の安全保障体制が脆弱となっている。
代わりに、地下資源に米国がコミットすれば、少しはロシアの
脅威が軽減出来るかもとの期待が大きい。
そんなこんなで、ウクライナとロシアの停戦、終戦には様々な
懸案が山積している訳だ。
国境の線引き(クリミア、東部4州他)、ウクライナの安全保障問題
(NATO加盟、米国の常駐他)、再度の侵攻に対する歯止め、
復興計画の策定等々。
ワシが思うのは、米国(トラジイ)はロシアに対して弱腰すぎる
という事。
即ち、力による現状変更を是認するのか?東部4州とクリミアを
ロシアに与えるのか?、今後の安全保障をロシアの善意に委ねる
のか?米国人が常駐してれば再度の侵攻を防げると思ってる
のか?ウクライナの資源だけが手に入れば良いのか?ロシアの
意図を挫く気持ちは無いのか?
世界中が注視している停戦条件だが、どうもこのまま行くと
ロシアに圧倒的に有利な結果となりそうに感じる。
そしてそれがロシアを増長させ、再び、ドイツのズデーデン併合
(第二次大戦の火種)の悪夢を現実のものにしてしまう結果に
なるのではないかと危惧する。
今やるべきは、ウクライナを加勢して東部4州を少しでも奪還
させること、ロシアの後方支援設備を破壊させる事、NATOとの
協力を強化すること、ロシア経済を破壊する事、継戦能力を
削ぐこと、ロシア国内の厭戦気分を高めること等であり、それは
米国抜きには出来ない事であろう。
もう少しで、それが功を奏する筈なのに、この時点で大幅に譲歩
するってのは、まったくの下手なディールとしか言いようがないと
強く感じる。
因みに、トラジイの相互関税引き上げの対象は185カ国に
及んだが、ロシアは含まれていない。
トランプ政権は「制裁が続き、取引がほとんどない」からと説明
するが、昨年アメリカの対ロ輸入額は約32億ドルもあった。
トランプ政権がロシアを例外扱いしたのは、ウクライナ停戦協議
への協力を引き出す意図のようだが、それなら尚のこと、
高関税で困らせるのが普通のやり方だろ。
優遇すれば、関係改善に寄与すると思ってるのかもだが、
プー公はそれほど甘くないし、獲れるものはすべて取るという
考え方なんだがな。