性格かなぁ? | 悠釣亭のつぶやき

性格かなぁ?

底抜けに青い空を映して広がる田圃。
整然と植え渡した早苗にそよ風が吹き過ぎ、心地よい。
これぞ日本の原風景って感じかな。





いつも散歩するコースは水田地帯である。
5月の連休前後にはすべての田圃に苗が植わって、初夏の
気配が濃厚である。
1枚1枚の田圃を見ていると、それぞれに特徴があって、
大変面白いことに気付く。


これはどうした事でしょうねぇ。
田植え機が蹴躓いたんかしら?それとも二日酔いで運転した?
随分とエエ加減に植わってますねぇ。
このくらいなら問題ないという事かも知れんけど、稲の株が
根を張るときには適度な間隔が必要な気がしますけどね。





ここの田圃には余った苗が沢山放置されていました。
毎年同じ田圃に植えるのに、何でこんなに余るんでしょうかねぇ。
もちろん、発芽の歩留まりはあるんだろうし、足りなきゃその方が
問題なんだろうけど、他の田圃ではせいぜい1枚か半分ほどしか
放置苗がありませんけどね。




どこの田圃にも余り苗が多かれ少なかれ放置されていて、

周り一帯の余り苗を全部集めたら、田圃1枚くらいは悠に
植えられてしまうほどに、余り苗は多いですが、お互いに融通
するような仕組みは無いのでしょうか?


こちらの田圃は一体どうなったんでしょう?主が病気にでも?
苗は植わってるのに水が張られてなくて、干からびて割れが
入ってしまってるが、苗は育つのかねぇ。
もしかしたら陸稲? んな訳ないよな。





この田圃では、余り苗があるのに、黄色〇の部分に苗が植わって
ないんだなぁ。
田植え機がUターンする場所は土を平らに均して手植えが必要
になるんだろうけど、ワシなら余すところなく植えると思うんだが。
このくらいなら収量に大きな差は出ないってか。





この田圃は実に整然と植え渡してるなぁ。
そして、よく見ると、黄色点線の向こうとこちらで、苗を植える
方向が違うのに気付く。




家に帰って、よく考えてみたらこの農家の知恵に気付く。
田植え機がUターンする部分にいかに効率よく苗を植えるかや
最後に田植え機が陸に上がる場所に向かって、どういう経路で

植えれば良いかなどを十分に検討した結果なんだろう。
想像の範囲ではあるけれど、きっとこういう風に経路を設定し
殆んど手作業なしに植えたという事のようだ。





農業の素人があれこれ言える立場じゃないし、それぞれの
状況を把握してる訳じゃないし、農家には農家のやり方がある
んだろうから、何とも言えないんだけど、色々と疑問が湧いた
んだよねぇ。


田圃には農家の人達の性格が反映されるんじゃなかろうか。
勤勉か律儀かエエ加減か適当か、毎年の経験をどう生かすか、
最も効率よくやるにはどうするか等々、千差万別なようですな。

農業って、同業者同士のコミュニケーションってのが無いのかな?
農協なんかがマニュアル化するとか、時に支援するとかも無い
のかしら?
苗の供給なんぞは一元化して、必要な数を集約して育てるくらい
なら、簡単にやれると思うんだけどねぇ。
ウチはコシヒカリ、、ウチはササニシキなんてな違いはあるんだ
ろうけれど。

前の4つの田圃と最後の田圃とでは歴然とした違いがあると
思うんだけど、こういうノーハウはまったく共有されてないように
見えますな。
隣の人の田圃の様子なんかを見ることも無いのかしら?
それとも、このくらいの違いでは品質や収量には影響が出ない
って事なのかしらねぇ。