米国中間選挙2022 | 悠釣亭のつぶやき

米国中間選挙2022

8日開票された米国中間選挙の結果は、事前に予測された
共和党の圧勝という結果にはなっていないようだ。
郵便投票などの確認で開票作業が遅れているし、州によっては
決選投票を行う事になって、確定にはまだ1か月を要する模様。


ということで、今までの確定数は上院で、
民主党 非改選36+改選12=
48議席
共和党 非改選29+改選19=
48議席
残り4議席
となっており、どちらが過半数を占めるかは微妙な所。

下院では
民主党
184議席、共和党207議席、残り44議席
となっており、中西部の民主党が有利と見られる州の開票結果
次第で、どちらが過半数を占めるか、これも微妙な所。


なぜこういう結果になったかについては様々な論評があるが、
ワシの見る所ではトランプ氏の賞味期限切れに起因する所が
大きいんじゃないかと。

大統領選挙後に発生した、議会乱入事件や機密文書搬出問題
など、氏の適格性が疑われる事件が発生したし、選挙期間中の
共和党支持者による暴力事件などで、民主主義の危機という
認識が出てきたし、民主党はそれをうまく活用した。

民主党支持者はほとんどがトランプ氏を否定しているし、共和党
支持者内でも20%程度が彼を否定している。
とはいえ、両党が拮抗するのはトランプ氏の岩盤支持層は揺るが

ないという事を示している。

彼は15日には次期大統領選挙に出馬する意向を発表すると
言われている。
本来なら、中間選挙に圧勝した勢いで、更に機運を盛り上げる
積りだったんだろうけど、そこは当てが外れたようだ。


彼の在任中の活動に対しては賛否が大きく分かれる。
経済活性化、失業率低下(特に、黒人やヒスパニックの)、産業の
回復(エネルギーや自動車など)対中強硬外交などと見るべき
ものは多いが、一方で、移民の排斥、銃規制はしない、荒っぽい
言動、権力の乱用など、良識ある人達の顰蹙も買っている。

今回は彼の応援を歓迎する風潮もかなり低下したようだ。
応援がかえってマイナスになるという人が増えてきたという事。
ワシはこれをもって「賞味期限切れ」と称したわけだ。


ともあれ、まだ本当の結果は分からない。
共和党の強さがどう出るかによって、過半数獲得はまだまだ
有り得る。
そうなれば、バイデン氏は死に体になるし、日本国への影響も
少なからず出て来ることになるだろ(下記記事)。
今後の開票作業の進展と決選投票の結果に目が離せない。


Ref.
米国中間選挙の行方
https://ameblo.jp/yct/entry-12773156072.html