北海道に梅雨?
これまでは北海道に梅雨は無いと信じられてきたようですね。
確かに、梅雨は、本州南岸に停滞する前線がもたらすもので、
遥か北に位置する北海道では大陸の高気圧に支配されることが多く、
本州が梅雨真っ盛りの時にも、カラッとした晴天が続くわけです。
しかし、今年は大きく様相が異なってますねぇ。
停滞前線が北寄りに位置していて、動きが無い。
この原因はひとえに太平洋高気圧が弱い事。
この時期なら、1020hp以下の時って珍しかったのが、最近は
当たり前にそれ以下。
で、前線をこれ以上押し上げられないって事になってる。
梅雨の初期なら、大陸の高気圧に押し戻されて、前線が南岸に
貼り付くんだろうけど、大陸も温まってきて低気圧帯になってる。
にも拘らず、押し上げられないって、どこまで弱いんや。
んなわけで、梅雨が無かった東北北部や北海道が停滞前線の影響を
もろに受ける羽目になっている。
これは殆んど梅雨と言っても良い状態。
問題はどれだけ長引くのかと、どれだけ強い前線が維持されるかだ。
太平洋高気圧の強さは強まるどころか弱体化の方向。
という事は、この前線は暫く留まるって事。
太平洋の水温が低下し始めてるから、傾向としては、もう少し高気圧の
勢力が強まっても良いんだが、なかなか成長してくれない。
冷気の供給源は縮小方向だから、いつまでもこの状況が続くとも
思えない。
一方、暖気の供給源である台風はこれから頻発しそう。
これらを組み合わせると、前線は勢力を保って暫く停滞し続ける。
太平洋高気圧が強まれば押し上げられて消滅する。
その前に本州近辺に台風か台風崩れがくると、前線に沿って、
局地的豪雨になりかねない。
って所かな。
そこそこの台風なら前線を蹴散らしてくれるんだが。
普通はあまり大量に降らない地域に豪雨なんかが来ると、対応
し切れなくなることがあるので、ホントに要注意だと思う。
太平洋高気圧よ、もう少し強くなれ。
台風よ西へ進路を取れ。
これらを願うばかりだが、今年の天候は何もかもオカシイな。