気候変動_気温の乱高下 | 悠釣亭のつぶやき

気候変動_気温の乱高下

年末のこの頃は例年だと寒気に覆われて寒い日が続く。
今年はちょっと様子が変わってて、そこそこ寒い、冬ぅー
って日のあと、春を越える様な暖かい日が何日か続く。
ま、温暖化の影響と言えばそうなんだろうけど、かなり
気候が変化して来てるのを感じる。

 


そもそも、寒暖ってのは暖かい空気に覆われるか、それとも
冷たい空気に囲まれてるかが大きい。
もちろん、日照や雲の影響や寒暖流の影響なんかもあるが。


北半球では冬には北極が地球自身の影に入ってしまうから
全く太陽の熱が届かず、地面が-50℃程度にまで冷え込み
上空の空気も冷却されてしまう訳だ。
一方で赤道付近は太陽光が普通に当たるから、空気も加熱
される。


では何故これらが混じり合うのか?
地球の自転による影響で、赤道付近の空気は速い速度で
移動していて、それに見合う中緯度を吹く強い風(貿易風)
も起こる。
それを補償する形で、北の寒冷期団との間には高速の気流
(ジェット気流、J気流)が発生する。


安定状態なら、J気流はある緯度を一定速度で(北半球だと
西から東へ)移動する筈で、寒気と暖気が混じり合わない。
だが、地域的な加熱冷却があるからJ気流は少し蛇行する。
空気には大きな慣性力が働いていて、この蛇行が拡大する。


たまたまJ気流が北に蛇行すると、南方の暖かい空気が
北の方まで入りこむから、その地域が暖かくなるって
寸法だ。
逆に南下すると北の寒気が降りてきて気温が低下する。
日本列島はちょうどその境目に居る。

 


今までもこの現象はあった訳で、冬に暖かい日が無い訳
じゃなく、いわゆる小春日和はそんな日の事だった。
だが、南方の海水や空気温度が温暖化の影響で今までより
ずっと暖かいから、最近はその暖かさが小春日和を通り
越して、春真っ盛りの様な温度にまでなってしまうんだな。


数日もすればまたJ気流が降りてくるから、今まで通りの
冬の寒さに戻るはずだ。
そんな訳で、最近は数日の間に気温が10℃も変わるような
異常な気候が発現してきた。

 


全般的には、夏は暑く冬は寒いのが成り物にとっては
望ましいんだろう。
冬の積雪が春の乾燥を潤すんだからね。
そして乾燥さえ無ければ、高温は植物にとって好ましい
んだから。
ま、年寄りには気温の急変に身体が追付かない不都合は
あるけど。

 

今日、気温が6-13℃、明日10-19℃。
真冬とは言えない気温だな。
明日はゴルフの予定で、冬場のゴルフとしてはこれ以上は
無いという絶好のゴルフ日和になりそうだ。