夏至 | 悠釣亭のつぶやき

夏至

6月22日は夏至だった。
昼間の時間が一番長い日として知られている。
因みに、わが町における太陽の動きは
日の出04:29
日の入19:01
となっていて、実に14時間32分の間太陽が輝いて
いるはずだ。
いるはずだというのは、この時期、曇りや雨の日が多く、
実際の日照時間は極く少ない。

 


さて、冬至ってのはどういう現象なのかを、中学理科の
おさらいがてら考えてみた。
地球は公転軌道を1年かけて周回しているわけだ。
そして、地球の地軸(北極点と南極点を結ぶ線)が
公転軌道に対して23.5度傾いている。


この図から分るように、地軸の傾きが北極側が太陽に
近い方になった時が夏至と言う事になり、反対側に
来た時が冬至と言う事になる。
北半球では太陽の高さが他の時期より高くなるので、
日照時間も増え、太陽が高くなる分、大気層を抜ける
距離が短くなり、日差しが強くなるという訳。


夏至の時の、ある地域の正午の太陽の高さは、
90度-(北緯緯度-23.5度)
で表わされるから、日本国が北緯35度付近だから、
90-(35-23.5)=78.5
となって、真上から11.5度しかずれない、殆んど
天頂から照るという事になる訳だ。
もし梅雨時期でなけりゃ、頭のてっぺんが照らされて、
超熱いって事になる。


沖縄に至っては北緯25度程度だから、
90-(25-23.5)=88.5
真上から照る事になって、赤道並みの暑さって事になるな。


この時期の赤道はと言うと
90-(0-23.5)=113.5
であって、日本より低い位置に太陽がある事になる。
もちろん、赤道付近は一年を通しての日照時間は
圧倒的に長いから、他よりも暑いんだが。

 


日本での夏至の太陽の高さは78.5度なんだが、では
冬至にはどうなるのかと言うと、
90-(35+23.5)=31.5度
となって、かなり低い位置からしか照らないって事だな。


太陽が低く、日照時間短いとなりゃ、そりゃぁ冷える
わな。
冬が寒いのは太陽光が当たらないせいなのが良く分る。
いずれにせよ、地軸の傾きでもって、この地域には四季が
有るんだから、有難いことではあるが。

 


もう一つ、太陽光は地球の半分しか照らさないから、
図の如く、夏至には南極の方は影になってしまう。
90-23.5=66.5度
より南の地域では太陽が全く出ない極夜という現象が
起こる。
逆に、北緯66.5度以北では常時太陽が出ている
白夜という現象になる。

 


地球と太陽の絶妙の配置が様々な現象を引き起こす。
夏至はその典型的な例と言えそうだ。
まもなく、暑い夏が来る。