365日の紙○○○ | 悠釣亭のつぶやき

365日の紙○○○

昔、ボヤキ漫才なるものがあった。
色々な歌の歌詞を題材にボヤイてみせるもので、結構流行った
事もあった。
で、ワシもボヤキ万歳をやってみようと思った。


取上げた題材は表記、朝ドラの主題歌。
突っ込み所満載でボヤキに事欠かない(^^)
毎朝流れるから、よけいに突っ込みたくなるねぇ。
でわ、早速。

 


朝の空を見上げて
今日という一日が
笑顔でいられるように
そっとお願いした
一体、誰に何をお願いするっちゅうんや?
笑顔でいられるかどうかはお前次第やろが。
神様にお願いしたら笑顔になれるんなら、誰も苦労はせん。


時には雨も降って
涙も溢れるけど
雨が降ったらメソメソするようじゃ、これからの人生は
やって行けんやろねぇ。
天日塩田でもやろうってんなら、ちょっと話はチャウやろ
けどな。


思い通りにならない日は
明日頑張ろう
今日、今、頑張れって。
明日、明日、って言ってるうちに歳食って、でけんように
なってまうでぇ。


ずっと見てる夢は
私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように
自由にできる夢
自分でやらんで、他人に仮託するんかいな。
やりたい事をみずから精一杯やるのが人生とチャウんか?
これじゃ、夢が夢で終わっちまうやろ。


人生は紙飛行機
願いを乗せて飛んでいくよ
風の中を力の限り
ただ進むだけ
人生が紙飛行機なんかであるものか。
ゼロ戦かスピットファイアて言うんならまだしも、ペラペラで
推進力のない紙飛行機は、ただ低い方に落ちてゆくだけや。
それでエエんなら、どこまでも落ちてゆけ。


その距離を競うより
どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
結果こそが全てとチャウんか?
バンカー経由してパー取る方が、フェアウェーキープして
難なくパー取るより大切なら、そうしなはいって。
自己満足は何も産まない。


さあ 心のままに
365日
毎日このメンタリティーで暮らせたら、そりゃ楽でヨロシな。
確実にアホになるやろけど。


飛んでいけ!
飛んでみよう!
飛んでいけ!
飛んでみよう!
飛んでいけ!
飛んでみよう!
そして、墜落しようってか。
少なくとも、高みに到達する事は無いやろね。

 


毎朝この歌を聞いて元気が出るって言う人が多いそうな。
頑張らなくっても適当にやって、上手く行かなきゃ明日
頑張ればエエって言われて、ワシもそうしてるからそれで
エエって、満足なんかねぇ。


ノホホンやユルさってのも、時には必要やと思う。
しかし、人生を生きるには大半は厳しさとの向き合いに
ならざるを得ないわけだ。
置かれた環境、時間とカネの制約の中で、どこまで自分の
努力を発揮できたかが問われるんだと思う。
今の世の中、こういう人が多くなってるんだとしたら、
日本国の将来は危ういとしか言いようがない。


この歌は朝ドラの主題歌として作られたものだ。
主人公のあささんのモデルとなった広岡浅子女史の生き
ざまは、少なくともこの歌詞とは真逆だな。

 


そう言や、世界に一つだけの云々も同様なメンタリティーだな。
人が「元々特別なオンリーワン」ってことは認めるけど、
「ナンバーワンにならなくってもいい」ってのには違和感が
あるな。


某民主党の女史も顰蹙を買ったけど、国技館に写真が飾ら
れるのは優勝者だけで、後は無名の力士なんだよな。
ナンバーワンを目指しても成れなかったって言うんなら
そりゃ、マトモな話ですわな。
「ならなくってもいい」んじゃなく、精一杯努力した結果、
「なれなかったのは仕方ない」なら、ま、そうだわなって事
にはなりそうだ。


ナンバーワンは1人しかなれないんだけど、必死でナンバー
ワンになる努力を積み重ねる事で、その世界が発展し、
その人の努力が意味を持つんじゃなかろうかねぇ。

 


書いてる内に、本気モードになってもうたのは反省。
しかし、世の中ユル過ぎてね?
ま、頑張ってる人は頑張ってると思うけど、こういう歌が
流行って、多くが共感するって世の中はちょっと異常と
思えますけどね。
少なくとも発展途上国では有り得ないでしょう。
「日本の将来は暗い」ってのがボヤキ漫才の結論でしたな。