安倍政権は国民を舐めてる?
長期政権の地固めに余念が無い安倍政権だが、経済の3本の矢は
成長戦略がひ弱なためか、なかなか思い通りに進んでいない。
当然と言えば当然だけど、金融政策は円安をもたらしたので、
輸出関連企業の業績は向上している。
その周辺での雇用の改善は見られるものの、非正規を増やした
だけとの批判も強い。
官製相場で株価は好調を続けている。
物価目標は達成できず、個人消費は伸び悩みと言うか、減速。
そりゃぁ、物価が上って、消費税が上がりゃぁ、大衆は買い
控えるしかなかろうな。
目先の軽減税率採用はしても、増税をやめる気配は無い。
財政健全化を言うなら、社会福祉と借金返済で収入が消える
現状を痛みを伴って改革するしか無いが、政権維持とは間逆の
方向やから、そんな勇気が出るわけも無い。
表題についてだが、安保関連法案の時には憲法を都合よく解釈
して、押し渡ったという実績を残した。
最近では、53条を踏み倒して、開くべき国会を開かず、都合の
悪い議論を封じた。
(Ref.第五十三条 内閣は、国会の臨時会の召集を決定する
ことができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求が
あれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。)
憲法は権力を縛ると言う一面も持っているわけで、特に53条は
弱小政党が権力の横暴を阻止するために、議論を尽くせと言う
ための僅かな歯止めなのに、それすら踏み倒した。
新年早々には通常国会があるからとか言う、訳の分からん
言い訳は空虚そのもの。
2ヶ月もありゃぁ、相当な議論が出来るはずやろが。
今、議論せねばならぬ大きな課題もある。
予算とTPP。
ま、予算は越年国会での議論も有り得るのかも知れない。
年度内に成立すりゃ、やりようがあるからねぇ。
十分な時間を取らせないと言う姑息な思惑はともかくとして。
問題はTPP。
交渉が妥結したって言っても、参加12カ国の条約に対する
署名と批准があって初めて条約として発効する。
署名の期限は来年1月となっている。
で、各国は条約の内容を精査し、必要なら修正要求も入れて
最終会議が行われる事になるわけだ。
日本ではどうか?
次の通常国会は1月始めに召集されるが、先ずは予算審議が優先
されざるを得なかろう。
これは国民生活に直結するもので、年度内成立が必須だから。
とすると、TPP条約内容は交渉当事者しか知らないうちに
署名せざるを得んわけで、予算の後の国会審議で何か問題が
発覚しても、既に署名済み、で押しわたる魂胆が丸見えじゃんか。
国民には内容なんか知らせる必要もないし、政府が決めた事に
何も言わずに従えって意図がアリアリと見えるのだ。
その一つの根拠が条文の正文言語。
英語、スペイン語、フランス語だけを正文とし、差があれば
英語が優先されるって、日本国が抜けたTPPなんて有り得ない
のに、何で、日本語が正文の一つじゃないんだ。
要求すらしなかったってぇから、国民には知らせたくないって
意図としか考えられないな。
条文は2,000ページに及ぶ大部なものと言うが、政府は
その概要を日本文97ページに要約したものを公開するのみ。
Ref.
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2015/13/151105_tpp_zensyougaiyou.pdf
「知らしむべからず、寄らしむべし」って言葉があるけど、
それは、お互いの信頼の元でしか成り立たんはずやろ。
なのに、どう考えてるか分からん人を闇雲に信頼せぇっていう
所にこそ、胡散臭い臭いがプンプンするではないか。
概要なんぞ、どうでもエエから、全文対訳付きで公開せねば、
当事者はもちろん、国民の知る権利すらも剥奪してる事に
なるが、全くその意識は無いな。
この政権はよく言う。
「法の支配の下に・・・」、「力による現状変更は・・・」って。
法の支配を蔑ろにしとるんは一体誰なんや。
力による現状変更を進めるんは、一体誰なんじゃい。
国民を舐めるのも程々にしろや。
今度は維新を取り込んで、エエように運ぼうって魂胆のようだが、
どこまで国民を舐めとるんじゃ。
ま、無知な国民は甘い言葉で騙せば尻尾振って付いてくるって
思われてるわけだし、野党とて、政権を担うには心許ない党
ばっかりやし、この国の政治は真っ暗闇になってしもたなぁ。
ま、流れに逆らうことなく、自分に都合のよいところだけを
上手く利用して、楽しく生きりゃぁ、それでエエっちゃぁ
エエんですけどねぇ。
あと何年もつんやろっていうても詮の無い話で、それは子や
孫が決めたらヨロシって事ですかいなぁ。
ただ、舐められとうは無いな。