こんばんは
代表・公認心理師の小高千枝です。
新型コロナウィルスのことでは
毎月、毎週、毎日のように「こんなになるとは思ってもいなかった」と
少し前の日常を振り返りながら、どうすることもできない見えない敵との向き合いに
不安でいっぱいでいらっしゃることと思います。
今日から弊社所属のカウンセラー、メンタルトレーナーたちと不定期にはなりますが
この場をお借りして、新型コロナウィルスに負けない心の在り方や
世間の状況との向き合い方などについて、お伝えさせて頂きたいと思います。
第1回目は私・小高がお届けさせて頂きます。
以前、ある番組へ出演をした際に
「新型コロナウィルスに不安でいっぱいのクライエント様へどう対応をされているのですか？」
というご質問を頂いたことがあります。
当時はこの騒動の序章であり
明確な情報がわかっていない状況であり、未知の分野であるとともに
医学的な見地での意見が問われる時期でもありましたので
私の立場から、特に公共の場を通じて公言できることが少なく
・正確な情報を見極めてください
・不安感情が強くなってきていますので、不安な時は情報を一度遮断するようにしてください
・冷静さを取り戻してから、信頼できる人と関わるようにしてください
・今できること（うがい・手洗い・マスク着用）をまずは徹底するようにしてください
このような形でお伝えしたことを鮮明に覚えています。
それから時間が経ちました現在も、同様に気を付けていかなくてはならない現状です。
状況は決して改善されているわけではなく
不安感情とともに、人間の自己防衛心の強さが裏目に出てしまっていることも言えます。
マスクの転売
トイレットペーパーやキッチンペーパーの買い占め
公共の施設での咳ばらいをしている方への不親切な対応
。。。
不安感情が強いからこそ、このような事態に陥ってしまいますが
その不安は人間の欲求が満たされていないために発生するとも言えます。
人間の欲求は以下のように順番に満たされていきます。
現在の状況としましては生理的欲求はある程度満たされていましても
いつどこで脅かされるかわからないという恐怖との戦い
（災害時は生理的欲求から欠乏欲求を満たしていく必要があります）
そして、”安全欲求”が満たされていない状態になります。
この「安全」の確保のために
・物質的欲求
・欠乏欲求
この2つの欲求が働き、物の買い占めなどへ走るような世の中の動きが見えるのです。
人間のベースとなる欲求
「生理的欲求・安全欲求」
ただ、人間の基礎だからこそ、人としての温かみや思いやりを持って
協力し合って改善していきたいものですね。
ご年配の方が薬局の前に朝早くから並ばれていたり、
マスクやトイレットペーパーを求めて
探し回っているお姿を何回も見かけたことがあります。
とても心が苦しくなりました。
ネットではすでに購入できない状態ではありますが
ご年配の方で、ネットなどができない方は沢山いらっしゃいます。
だからこそ、ご自身の足で探さなくてはいけないという現実。
３１１の時のことも思い出しました。
また、9年前に感じた人間心理については次回以降に。。。
人間の基礎となる欲求が満たされない状態の中で
自己防衛や自己保身から他者を困らせるような行動や言動は誰も幸せになりません。
どうぞ、大変な時こそ助け合う気持ち
協力し合う心を持って頂きたいと思います。
大変なのはみんな一緒です。
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この世を身軽に生き抜くために――」
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