先月、フジテレビ「バイキング」さんで
ある事件の容疑者の心理や
被害にあわないために意識をするべきことなどを解説させて頂きました。
 
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2,000人ほどの参加者がいる会場で
容疑者がスポットライトを浴び
スピーチをしていました。
 
ウソの勧誘で投資をさせ、お金をだまし取った疑いがあるという事件です。
 
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投資グループ代表の容疑者がスピーチの中で
自ら自虐ネタのように「怪しい」という言葉を発したり
仲間意識を高めさせるために、「仲間」「一緒に」という言葉を繰り返し使用したり
 
「怪しい」と思われていた参加者の皆さんにも
いつしか集団同一視が芽生え
「集団」=「自分」という意識が根付いていく様子も伺えました。
この集団の中にいる安心感
疑いを持つことは自分がおかしいのでは?と思ってしまう心理
 
また、集団の中に個をとどまらせるために働く力「集団凝集性」が高まり
更に仲間意識、団結力が高まり
仲間の間における生産性や効率性も上がると言われています。
集団凝集性が高い仲間同士、心的な絆が強くなります。

人間関係の豊かさを感じてしまうため
個々にも集団の目標に対し、協力的な姿勢をとるようになるのです。
 
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そして、バランス理論もここでは見られました
バランス理論とは
<好きな人のものは好き、嫌いな人のものは嫌い>
という心理です。
 
好意や意見が統一され、団結力が芽生えます。
自分がファンとなった相手(ここでは容疑者)の意見に疑問を抱かずに
従ってしまうこと。
 
また、どこかで「あれ?おかしいかも。。。」と被害者の方が思ったとしましても
長年に渡り信じて来られた場合
認知的不協和(自分の認知に矛盾が生じると不快に感じること)が発生する傾向があります。
この感覚を解消するために
自分の行動や思考を「間違っていない」と正当化しようとしてしまうこと
 
恋愛などでもよくあらわれる心理です。
「この人がそんな悪い人のはずがない」
と相手のマイナス面が見えても受け止めようとしなかったり
そういう相手と付き合っている自分を否定したくない思いから
信じようと自分に言い聞かせる傾向があります。
 
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話を戻しまして。。。
 
今回の投資話では、出しやすい金額から提示していく
フット・イン・ザ・ドア・テクニック
「相手がドアを開けたときに、少しでも良いので足を入れてしまおう」という心理手法も
見られました。
 
人間は何か行為を行うようになると
一貫してその行動を取り続けるという特性があります
小さい頼みごとから入って少しずつ要求を上げていくテクニックを使い
出せる程度の金額から少しずつ金額をあげていくと
継続的なお客様になってくれる可能性が高いとも言われています。
 
※参考
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
最初に大きい頼みごとをした後に本命のお願いをする方法
 
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バイキングさんをはじめ、報道や情報番組で事件の中で発生している
人間心理(犯罪心理学、社会心理学、行動心理学など)をお話させていただおりますが
心理学は犯罪に利用するものではありません。
 
自分を知ること、相手を知ること
社会を知ること。。。のひとつの知識・方法として
そして、ご自分なりの生きやすい生き方を手にするための方法として
捉えて頂きたく思います。
 
事件などを通しての心理解説はとても残念な気持ちになりますが
入口は本来ありたいものではなくても
心理を知ること、ご自分の心と向き合うことの大切さをお伝えして参りたいと思います。
 
 

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