こんばんは
前回のモーニングクロスのオピニオンクロスで
「#MeToo」→セクハラや性暴力被害のことについてお伝えさせて頂きました。
 
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SNSで自らのセクハラの経験を「#Me too」(私も)で共有する動きが世界中に拡がっています。
プロデューサーからのセクハラを経験したハリウッド女優たちによる告白がきっかけとなり、
#MeTooで、多くの人々が、自らの言葉で、語り訴えはじめています。
 
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私のクライエントさまにもセクハラや性暴力被害者の女性は多いです。
こうやってご相談に来ることができる、相談をしようとする勇気を持てる人は
ある程度、性暴力にあった心の傷の回復を望み、一歩前に踏み出していらっしゃるのですが
やはり泣き寝入りしている方が多いことが現実です。
 
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11月12日から25日は、「女性に対する暴力をなくす運動」期間でした
 
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【「女性に対する暴力をなくす運動」について ※11月12日~25日2週間】
① 夫・パートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント
ストーカー行為等女性に対する暴力
女性の人権を著しく侵害するものであり
男女共同参画社会を形成していく上で克服すべき重要な課題である。
 
② 暴力は、その対象の性別や加害者、被害者の間柄を問わず、決して許されるものではない
暴力の現状や男女の置かれている我が国の社会構造の実態を直視するとき
特に女性に対する暴力について早急に対応する必要がある。
 
③ この運動を一つの機会ととらえ、女性に対する暴力の問題に関する取組を一層強化することとする。
地方公共団体、女性団体その他の関係団体との連携、協力の下、社会の意識啓発など、
 
④ 女性の人権の尊重のための意識啓発や教育の充実を図ることとする。
女性に対する暴力の根底には、女性の人権の軽視があることから
 
(参考:内閣府男女共同参画局)
 
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【暴力はなぜ、発生するのか①】
暴力は上下関係における支配とコントロール
<虐待・いじめ・体罰・セクハラ・パワハラといった暴力>

・親から子
・スクールカーストの上位から下位
・指導者から生徒
・先輩から後輩
・上司から部下 
 
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“共依存”などによるコミュニケーション方法の1つとなっている可能性も
地位関係性を利用しています。
 
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【暴力はなぜ?発生するのか②】
<男女格差(ジェンダーギャップ)の大きさを国別に順位付けした「世界経済フォーラム」の報告書>
女性は支配をされやすい立場に置かれる傾向がある

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「The Global Gender Gap Report 2017」
https://goo.gl/SphcjA
 
「朝日新聞掲載記事】
http://www.asahi.com/articles/ASKC15VTCKC1UTIL03R.html
 
 
日本の男女格差は世界144カ国中114位です
 
社会的地位、指導的立場のある人の大半は男性であるという事実は
女性が下に置かれていることを明らかにします。
 
実際に私も会社を持っていますし、経営者の先輩を見ていると男性には勝てないという
気持ちにはなります。
(勝ち負けではありませんが、男性経営者の方々から学ぶことは多いです)

女性が優位にたつことが全て正しいとは思っていませんが、女性社会的地位の在り方を今一度
みつめなおしていく必要もあるのではと感じています。

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【暴力はなぜ?発生するのか③】
男女の従属関係

男性→上下関係を意識する
女性→協調性を大切にする

●性役割を演じようとする
●社会的に作られた性(ジェンダー)がある

男性はホルモンの影響で生まれつき「闘争」「競争」したがる傾向があります。
女性は親和欲求が強いため、「協調性」「仲間意識」を大切にする傾向があります。
 
性役割とは、その性別に、社会的に期待されている役割のことです。
 
「社会的に作られた性(ジェンダー)」が大きく影響している可能性があるのです。
 
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<皆さまへ>
”女性”という言葉を使っていることについて「差別」というご指摘も頂きますが
男性やLGBTへの暴力に注目が集まりつつある時代において
女性に対する暴力が軽視されつつある場面も出て来ております。
 
実際に男女という枠は関係なく、起こっている問題であることを
念頭において頂いた中で、こちらでは「女性」に対しての暴力の構図を
みつめさせて頂きたく、今回番組で取り上げて頂きました。
 
 
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「#Me too」
言うこと・言わないこと・受容すること

●「#Me too」と言うこと
セクハラ・性暴力の経験を告白することは、今の社会が持つ、暴力に対する誤解や偏見にさらされることでもあります。
その中で、「#Me too」と声を上げる選択をする意味。
経験したことを抱えながら生きていく困難さを、社会に発信することにもなります。
 

●「#Me too」と言わないこと
セクハラ・性暴力の経験と向き合い、これからの人生を生きていく方法はひとつではありません。
公に話すことで自己肯定感を深めていく人もいれば
タイミングをみて「(公言することは)今ではない」と思っている人
自らの状況への理解を内観をして深めていく人
「どれが正しい」ということではなく、その人だからこその選択、生き方があります。
 
 
●「#Me too」を受け止めること
経験を語ることへの抵抗感のひとつに
「否定される」「拒絶される」もしくは
「自分以上に相手が傷ついてしまう」ことへの恐怖心が芽生えてしまうためです。

「#Me too」と言いたい時、言えるためには、その声が真摯に受け止められる場が必要です。
それは経験者ではない、私たち自身が意識することでもあります。
 
(参考:しあわせなみだ)
 
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【現場を客観視し、感じていること】
カウンセラーを目指している人もそうなのですが
自分自身が心に問題を抱えていたことによって人の心に寄り添いたいという人がいます
それは、経験を通した共感や寄り添いができることのひとつであり
私は否定しません

ただ、その心の問題を解決していないと
クライエントさまの気持ちに寄り添うどころか、一緒に悩みの渦入り込み
共倒れになってしまうことがあります。
 
一度、ご自身がクライエントさまのお気持ちを受容できる
心の状態でいらっしゃるかを冷静に受け止めてみてください。
 
私自身も常に心の状態との向き合いをしています。
常に万全であるために、ケアはかかせません。

経験者・被害者の方から
カウンセラーのように被害者のサポートをしたいとご相談を受けることも
ありますが
ご自身の心の回復がどの程度なものなのかをきちんとみつめてください。
 
まずは、ご自身の心があってのサポートですからね。
 

 

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