7合目を過ぎてから
各自ペースが変わって来ました。


私は足腰は大丈夫だったものの、
息が切れるペースが早くなって来ました。


酸素を吸い、飲み物を飲み、休憩を挟みながら自分のペースを保つ。


7合目で小学校3年生くらいの男の子とお父さんと話をしました。
去年は8合目でダウンしてしまったので
今年はゆっくりでもいいから頂上まで行こうと思います。
と。。。


一緒に頑張ろうね。


と約束をしたことがなんだか嬉しかったです。


一緒に登っていたNちゃんの様子がおかしくなり
それぞれのペースを保つために私は少し先に行って
Nちゃんたちが来るのを待っていました。


8合目に無事に到着。


カウンセラー伊藤千枝の「楽」「嬉」「幸」「美」「癒」日記 -2009年7月富士山8合目




雨がまた強くなり
休憩で止まると汗が冷えて体が寒くなる
レインウェアに着替えたり
レインウェアに着替えると雨が止んでしまったり


そんな時間が面白く感じました。
「山だしね。仕方ない。」


日常では考えられないくらい
喉がかわく。。。そして糖分を摂りたくなる。。。


不思議ですよね。
それだけエネルギーを消費しているっていうこと
なんでしょうね。
普段はこんなに食べないのに自然と甘いモノが食べたくなる。


そして、当たり前のように吸っている空気が薄くなってくると
体の調子がおかしくなり、酸素をすうとラクになる。


すれ違う人と
「おはようございます」「こんにちは」「頑張ってくださいね」
という挨拶。


さすが富士山!
外人さんが登山者の半分を占めているのではないかと言うくらい
多かったのですが「ハロー」ではなく日本語で。。。
それも嬉しかったです。


8合目でNちゃんを待つ事30分。


顔色の悪いNちゃんが登って来ました。
もう、リュックを降ろすこともままならない状態で
完全なる高山病。。。顔色が黄色で唇が紫。。。
酸素をゆっくり吸いながら顔色が徐々に回復したものの
これ以上登ることは難しいだろうということで
Nちゃんは下山をすることになりました。


目の前に見える山小屋がとにかく遠く感じる
あと100メートルなのになんで辿りつかないの???
100メートルなんで平地だったらたいした距離じゃない。
でも、山道は果てしなく遠い道のり


日常の中で当たり前に存在している物
天気、空気、水、食べ物、挨拶。。。
無性に嬉しく感じるのは何ででしょうね。


酸素が頭に行き渡る瞬間も感じるんです。
山に慣れていない私は特にそうだったのかもしれません。
あれだけ苦しかったのに。。。
何でこんなにラクになるんだろう?


今回は念には念を重ねて重装備で行ったのですが
自分のペースを保ち、自分として何が必要なのか何が足りないのか
を感じる時間でした。


Nちゃん下山。
そして、残りの4人で頂上を目指しました。



伊藤千枝
ペタしてね