空


先日、友人が辛い内容の話を伝えてくれた。

検診で行った病院で非常にショックなことを担当した先生に言われ

悲しい、やるせない気持ちになり、涙が出てしまったと。。。。

その気持ちが収まらないと悔しい表情を浮かべていた。


子どもの頃はホームドクターとして町のお医者様へかかっていた。

その先生はとても優しく、安心感を与えてくれていた。

患者の気持ちを大切に診察をしてくださったことは

本当に心細い気持ちが和らいだ。


私の中での「医者」像はその先生であるため

友人が出会ったその先生の暴言は

医者というよりも「人間」としてどうなのだろうかという

疑問が非常に残る。

また、非常にデリケートなことを物を扱うかのように

適当にあしらわれた事は当人だけでなく

私も腹立たしいことであった。


そして、ふと。。。

カウンセラーを志す「きっかけ」が蘇ってきた。


カウンセラーになりたいと漠然と思っていた10年前

今でも日本では確立していない職業「カウンセラー」

10年以上も前では「人の気持ちに寄り添いたい」

という強い気持ちだけでは仕事として成立しない上に

自分自身でもどうしたらいいのかがわからなかった。


幼稚園教諭として過ごした日々の中で

子どもたちの気持ちだけではなく父兄の方々の

気持ちへも敏感になって行った。


ただ、まだ漠然としていた。

自分に何が出来るのか。

勇気がなかった。


そして、カウンセラーを志すようになった中で

本格的に気持ちが明確に「カウンセラーになろう」

と感じたきっかけを思い出す。


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それは前述の友人の話しと同じような体験をしたことが

私の背中を押してくれたと強く感じる。


私は不妊症と診断されてから

ある一定の期間、週に何度も婦人科へ通っていた。

ホルモンバランスを整えるための薬を服用し

血液検査を何度もうけ

心身ともに疲労、ストレスがたまり

自分が自分ではないような身体の異変も感じていた。


自分で選択した方法ではあったが

止めたい、辛い。。。正直、楽しいことは何一つなかった

「楽しくなかった」理由には

病院の院長先生との相性が合わなかったことも大きな

ポジションを占めていると言える


私にとっては重要なことである身体の問題

ただ、院長先生にとっては最近の女性には多い

よくある問題であり、その中のひとつでしか

私の存在はなかった。

私も「この先生苦手だな」と感じながらも

全く無知な世界であり、信じるしかない領域であったため

心に鞭打って通院していた。


ただ、ある日。。。院長先生に暴言を吐かれたことから

不信感が強くなり担当の先生を変えた。

変えたというよりも、たまたま非常勤で来ていた先生に診ていただいた

事からその先生が担当の日に合わせて通院するようになった。


新しい担当のA先生は私の心と身体の状態を常に思いやって

くださり、気持ちを汲み取りながらの診察であったため

気持ちにゆとりと安定が出てきた。


薬を服用することへの抵抗感もなくなり、

良い方向へ向かっているかと感じた。

不安定な心理状態のときは休み、ゆっくりと身体と

向き合っていくことで自分の身体に自信を取り戻しつつあった。


ある日、不正出血が1週間以上続き、体調の異変に病院へ

その日はA先生はいらっしゃらなかったため

院長先生の診察となった。


「君の身体で、自然妊娠はありえないからね~

まぁ普通の人と違うから少し、体調不良な感じじゃないの?

流産であるはずがないから。。。

それよりも、A先生は患者に甘すぎるから私みたいに

患者にはっきりものを言わないと患者がわがままになる。

まさか、自然妊娠を望んでいる訳じゃないよね

ありえない。ありえない。早く人工的にちょっちょっちょっと

やってしまえばいいのに」


私は言葉を失った。

涙がこぼれそうになったが、悔しさのあまり

懸命にこらえた事を鮮明に覚えている。


私の不安な気持ちは無視で横柄な診察で終わり、

強めの薬を処方された。

体調不良のまま不正出血は止まらず2週間が過ぎ

セカンドオピニオンで発覚したことは


「自然妊娠での流産」であった。


今まで通っていた院長は

「自然妊娠はありえない」とひどい言葉を発し

流産説を少しも考えずにホルモンバランスの乱れという診断で

「女性ホルモン」を強くする薬を処方した。

ただ、妊娠をしている女性は飲んではいけない薬。

流産が発覚した病院ですぐに薬の服用を止められた。


新たに通院することとなった病院のおかげで体調の回復は

したものの、ひどい診察で受けた心の傷は癒えず

空虚で悲しい時間に気持ちを置いていた。


言葉で表現できないほどの悲しみに

「大丈夫だよ」「また次もあるよ」「諦めないで」

という励ましの言葉よりも


ただ、

傍にいて気持ちを受け止めてくれた家族

泣きたい時に一緒に泣いて共感してくれた友人

さりげなく気持ちを和らげる言葉を掛けてくれた元同僚


温かな気持ちに支えられて

今の自分を確立することが出来た。


「人のカウンセリングって難しいよね」

ってよく言われるが

まずは気持ちに寄り添って共感することが一番大切

それって、私が仲間から与えてもらったもので

今は自分の財産として大切にしているもの


辛く悔しい経験はしたが、その思いが今の私へと導いてくれた

カウンセリングを学んでいる中で

「心理カウンセラーになる」

という気持ちを強くした出来事。


友人の一件も含め、女性だからこそより深く

女性の気持ちを受け止められる存在でありたい。


深く悩み、傷ついた気持ちが少しでも晴れるように

安心する存在でありたいと日々、思う。



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久しぶりに長いしめっぽい日記となったが
自分の在り方を改めて意識するきっかけにもなった。
随分、強くなったな。。。ふ・ふ・ふ




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