並行輸入車ということで(一部正規ディーラー車もありますが)消耗品の不安からYBRオーナーになることにためらいがある方のために、現役YBRオーナーの方のメンテナンスがスムーズになるように、今回はYBR125の吸排気系を深く掘り下げて考察していこうと思います。
排気系
純正マフラーについて
やたら長くて今時っぽいデザインとはお世辞にも言えませんが、純正の性能を侮るべからず!というわけでおそらく最も静かで且つパワーも出ているかと考えられます。深夜早朝の帰宅でも低回転で走ればなんだか新聞配達のような音になるのがYBRのノーマルマフラーの美点とも言えます。
マフラーガスケット
マフラーガスケットはメンテナンスの際の消耗品ですが、これはXJ400D用XJR400R用が使えます。ネット通販はもちろん、二輪部品量販店などでもどこでも入手できます。ですからマフラーを外しての徹底的な洗車なども気兼ねなく行えます。マジックリンで徹底的に洗いたくなったりするじゃないですか。
探すのが面倒な方のために貼っておきます。
YBR125用社外マフラー
YBR125は長い純正マフラーが今時っぽくない形状ですが、専用の社外マフラーに交換となるとそこそこ値も張ります。現在においては特に中古車の流通相場から考えると高額と言わざるを得ません。おまけに流通しているのはスチールパイプにサイレンサー風の直管が付いているだけのお粗末な製品が殆どなので、爆音にして走りたい変わった人とかでもない限り、中にグラスウールを仕込んだりと手間が多く、私も一度購入してサイレンサーの中身を作ってはみましたがその状態では吹け上がりが良好とはお世辞にも言えない感じにしかならず、かといってよく吹け上がる状態は爆音過ぎて乗車するには問題がありました。この先YBR用として新たにマフラーが開発されることは望めませんが、もしあるなら出力特性云々よりも、静かで軽く、マスの集中化に効果のあるマフラーであれば使ってみたいですね。結局今は2台とも純正マフラーで過ごしています。
こちらは本当にオススメできるものがないので紹介しないでおきます。
マフラーを他車種から流用
マフラーはYBR125用として市販されている社外部品以外にも、エイプ50/100用の社外マフラーが流用できます。その際、センタースタンドのストッパーがなくなるのでセンタースタンドは使えなくなります。多少溶接加工が必要ですがストッパーをエキパイに取り付けたらセンタースタンドももちろん使えます。エイプ用のマフラーを流用するメリットはたくさん売れた車種なので量産効果から社外マフラーの値段が安いことが挙げられます。マフラーガスケットは先述のXJ400D、XJR400R用が使えますが、エイプ用マフラーはエキパイの接続部が薄いのでガスケットを2枚重ねにして装着する必要があります。安心の二枚重ねで、(おまわりさんが)多い日も安心!
安価で、デザインも良く、最もオススメなのはこちらの製品です。
もしサイレンサーの形状が違うものが好みだとしても、こちらのエキパイをベースに作ったほうが幸せになれます。
吸気系
変なゴムの部品を外す
私が所有しているのがどちらもキャブ車なのでこれはキャブ仕様に限った話なのかもしれませんが、エアクリーナーボックスの吸気口に変なゴム製のリストリクター?インシュレーター?みたいなのが付いているのですが、これを引っこ抜いておくと高回転までよく吹けます。レブリミットが1000rpmくらい上昇し、パワーバンドが広がる感じになり、乗りやすくなりました。カタログスペック上10馬力しかないYBR125ですが、この部品で出力を絞っているのではないかと推察します。たったこれだけのことでGSX-R125にあと一歩…くらいの加速力になりました。価格帯も全く異なるバイクと何もかも同等にはなりませんが、ツーリングネイキッドバイクとしては十分満足できるものになります。マフラーを変えるよりこっちのほうが絶大な効果がありますので、是非やってみてください。
キノコ型エアクリーナーはアリか?
社外のキノコ型エアクリーナーを装着したこともあるのですが、雨天時にキャブが水を吸ってしまい信号待ちなどの停車時にエンストが頻発しました。これを防ぐ目的で飲料のアルミ缶を加工したものでエアクリーナー全体を覆ってみたりもしたのですが、多少の効果は見られたものの、症状が完全になくなることはありませんでした。おそらくエンジンの形状的に風雨を巻き込んでエアクリーナーが吸ってしまうためだと考えられます。また、キノコ型のエアクリーナーではブローバイガスの行き場がなくなり、環境にも悪いことも挙げられますがそもそも臭くて耐えられませんでした。マフラーがノーマルでもかなりのエンジンノイズ(バルブがヘッドを叩く音)を発生させていたことも使用をやめた理由のひとつです。但し燃費と加速はキノコ型を使用していた時が一番良かったです。そんなこんなでデメリットのほうが上回ると判断し、結局ノーマルに戻しました。
傾向から予測する
ここからは推測の話なのですが、おそらくノーマルのエアクリーナーボックスの吸気口を拡大加工することでデメリットの一切ない状態のまま更に高回転まで吹け上がるようになるのではないかと考えています。そのうち時間がある時にやってみようと思います。やった際には結果はこちらのブログでお伝えします。
何か社外品に変えることはデメリットしかなかったので、純正互換のエアフィルターのみ貼っておきます。
それでは、よきYBRライフを!