彼女 「お風呂入っちゃいなよー!」
エイセイ 「えええ!めんどくさいから明日の朝でいいよー」
彼女 「ダメ!早く入っちゃいな!」
エイセイ 「やだ!めんどくさい!」
彼女 「もう!じゃあ私が体も頭も洗ってあげるからー。だから一緒に入ろう?」
エイセイ 「わ、わかったよ!」
彼女 「あれー!なんか嬉しそうじゃん!もうー、素直じゃないなー!」
エイセイ 「ば、ばーか!嬉しくないし!あーー、めんどくさい!」
こんなやり取りしたいなー、なんて思っているエイセイですけども。
とりあえず、今月一杯で現在就業中の会社を退職することが濃厚な私。
そうなったら、チラシおじさんにも教えたほうがいいのかな、もう何回も会えないだろうしな、なんて考えていましたら、今日もやってきました、チラシおじさん。
毎週毎週、律儀に新聞の折り込みチラシを持ってきてくれます。
しかし、このチラシおじさん。一方的に自分の話したいことは話してくるのですが、ちょいとプライベートな質問をこちらから振ると、サッと流してきます。
初めは名前すら知りませんでした。しかし、あるとき、チラシおじさんと話しているときに、近所のおばさんらしき人が通り掛かり、「あーら、○○さん、こんなところで何してるの?」と想定外の出来事が起こり、名前を知りました。
そのときの、チラシおじさんの顔といったら笑えましたけどねー。
そんなチラシおじさんなのですが、私が彼についてとりあえず知っていることは。。。
・旅行が好きで、海外にかなりいっている、らしい
・知り合いが意外と社会的地位が高め→弁護士、医者、大学の教授、作家など
・現役の頃、広告関係の仕事をしていた→チラシおじさんは70歳くらいと思われる
・女好き→特に小雪が大好き
こんなところですかね。
私は、「旅行」に関してと「知り合いの社会的地位の高さ」には、いささか疑問を感じていました。
だってこんなオッサンですよ↓
会う時間帯としては、11時~14時くらいが8割を占めるのですが、7割方酒臭いですし。
そして昨日。私が自販機でコーヒーを買い、取り出したところでチラシおじさんに声を掛けられました。
第一声が
チラシおじさん 「お勤めご苦労様です!今週もチラシ持ってきてやったぞー!今日はあんまり話してやる時間ないぞ。俺はこれから講演聞きに行かなきゃならねーからよー」
エイセイ 「あ、ありがとうございます。毎週毎週助かってますよ。じゃあ講演場所まで気をつけてくださいね」
するとチラシおじさんは、私の横に来て今日は客がきたのかどうなのかと質問し始めました。
(おい、時間がないんじゃなかったのかよ)
と思ったことは言うまでもありません。
チラッとチラシおじさんに目をやると、なにやら封筒を持っていました。
大事そうに抱えています。
しかし、一向に止まらないチラシおじさんの話。
(話まだ終わらないのかなー。せっかく買ったコーヒーが温まっちゃうんですけど)
なんて思いながら話を聞いていると、チラシおじさんが
チラシおじさん 「そういえば、俺の川柳今月は載ってるかなー」
チラシおじさんが「川柳が好き」だなんていうのは初耳です。
エイセイ 「俳句だと季語とかあって面倒そうですもんねー。川柳の方が親しみやすそうですよね」
と、興味ある風を装いました。一応年配者ですからね。
チラシおじさん 「そうなんだよ。実はな、これに毎月応募してるんだよ。今のところ4ヵ月連続で掲載されてるんだけどな!」
と軽い自慢も織り交ぜながら封筒を開けだしました。
(あーー。その封筒は自慢する為に持ってきてたわけね。ていうか講演はいいんですか?)
と思いながら封筒を見ていると、ん!!!
んんんん!!!!!
封筒には「電通社友会」と書かれていました。
電通ってあの電通!?
確かにチラシおじさんは以前、広告関係の仕事をしていた、と言っていました。
(こいつ、電通のOBなのか!?)
もう先週で一番ビックリした出来事でしたね。
と同時に格差を感じずにはいられませんでした。
(だから金持ってて旅行とか色々行けるんだな、知り合いに社会的地位が高めな人が多いのもこのせいか。ていうかこの年で大学出てるんだから、それだけでもすごいけど。チラシおじさん、今まで疑っててごめん)
とチラシおじさんに頭の中で陳謝。すると
チラシおじさん 「あ!!!今月も選ばれてる!!!見てみろよー。なかなかいいだろ」
はい、載ってました。こんな川柳でした。
「へぼゴルフ 一打の単価が 安くなる」
確かこんな感じでした。
(確かにゴルフは下手な人は数多く打つから、一打の単価は安くなるけど、これって応募する人が少ないから掲載されてるだけなんじゃ。。。)
と思わずにはいられませんでした。
川柳を私に見せると彼は
チラシおじさん 「おっと、いけねー。講演に間に合わなくなっちまうからよー。また来週な!」
と言い残し、去っていきました。
残ったのは、格差を感じた悲しい気持ちと、すっかり温まってしまった缶コーヒーでした。
