後編です。
大変お待たせしました。
これにて完結です。
安西先生の金言により、再びコンビニを探しだした私。
そこで奇跡的に見覚えのある道を走っていることに気が付いたんだ。
そりゃあ心の中でガッツポーズですよ。
ただ、すぐに現実を省みた。
この辺、コンビニないじゃん・・・
しかし、も~~~限界だった。
リアルに涙が溢れた。
そのとき、涙でウッすら見えたもの。
それはイオンショッピングモールだった。
一瞬の判断だった。
「ここしかない」
土日の為、若干混んでいた。
5台ほど車が並んでいたことが更に私を焦らせる。
このとき私は頭の中でプランA、Bを練っていた。
プランAは、もちろんイオンのトイレにゴールイン。
こちらが理想的な結末だ。
そして妥協案のプランB。それは、ファブリーズの有無を確認する為に、後部座席をチラリと見たときに思い付いたものだ。
私の目に飛び込んできたもの。
それは、先ほど奥さんから頂いた菓子織りが入った袋だった。
「・・・最悪これだな」
苦肉の策だった。
うんうん。
言いたいことは良く分かりますよ。
そりゃあ、私だっていい年こいたアラサーです。
好きこのんで、紙袋なんかにしたくないです。
そんなのバレた日にゃあ孫の台まで語り継がれること必死です。
だけど、この鬼気迫る中これ以上の策が思い付かなかったんだ。
頭の中で、プランA、Bを再確認し、警備員のオッサンから駐車券を受け取る。
このときオッサンの目には私が、まるで戦場に赴く兵士のように写っていたことでしょう。
イオンの1階駐車場進入に成功した私。
空いている駐車スペースを探します。
だが神は更なる試練を私に与えます。
空いてる場所がない・・・
しかし、もう限界が来ていました。
もうダメだ・・・
と、
そのとき。
発見したのです。
駐車可能スペースを。
よし!
正直、声に出してしまいました。
ただ、このときの私はもう自分の限界を理解していました。
車を停め終わる頃には、ある決断をしていました。
「仕方がない。プランBを実行するしかない」
と。
車を停め終えた私は、俊敏に後部座席に乗り移ります。
「やっと・・・やっと楽になれる・・・」
周囲を十分に確認した私は、ベルトを外し、スーツのスラックスを太股まで下げました。
「やるしかない」
決断した、
そのとき。
神様は私に最大の試練を与えます。
車をイオンの出入口付近に停めてしまった私への罰なのでしょうか?
人が歩いて来ます。
「まずい。これは完全に見られる」
出入口付近の為、明かりがあるので車中が丸見えなのではないか?
そう、私は判断しスラックスを上げました。
「もうダメだ。一か八か店内に入りトイレを探そう」
ベルトを絞めずに押さえたまま私は走り出しました。腸への圧力を少しでも減らしたかったからです。
もう必死でした。
「なんでだよ。なんでだよ。」
頭の中で何度も唱えました。
ああ・・・
これは・・・
本当の限界まで我慢した私への御褒美でしょうか?
階段のすぐ横にトイレが確認出来ました。
急いで駆け込む私。
最後の抵抗で腹に圧力を強くかけようと銃を突き付ける腸。
私は最後の力を振り絞り、大便器に辿り着いたのでした。
このときの安堵感といったら言葉で表しようがありません。
「助かった~」
と斜め上を向き、大きな息を漏らしてしまいました。
まあ、出るわ出るわ。
結果は液状タイプでした。
「我慢して良かった」
にっこりスマイルでそう口にしたのを覚えています。
全ての人質を銀行強盗から解放することに成功した私は、しっかりと荒らされた現場の後片付けをし、パンツを履きました。
ん?
瞬時に異変を感じました。
最後の最後で私は爪が甘かったのです。
急ぐあまりにパンツをあまりズリ下げずにウンコをしていたんですね。
パンツにはレモンティーが思いっきりひっかかっていました。
私はそっとパンツを脱ぎ、スラックスを履きました。
そしてノーパンスタイルで車に行き、そっと菓子織りの袋にパンツをしまいます。
「仕方ない・・・・・・か」
そう言葉を漏らし、
イオンに入りパンツを買いに行くのでした。
おわり