素直ないい子に育ってよかったぁ | 言語聴覚士(ST)のつぶやき

言語聴覚士(ST)のつぶやき

小児のST(言語聴覚士)をしています。
訓練方法などはあまり書く予定はなく、訓練室での出来事を書いています
※個人情報がわからない様に書いています。

発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしています。
小さめのクリニックで常勤勤務10年以上です。


数年前に終了したお子さん。

当時、地域の小学校の支援学級に在籍。
素直ないい子で、人に対してとても優しい子です。

しかし、、、
言語訓練を開始した頃は、正直言って、こんないい子になるなんて予想できませんでした

その子は、自閉スペクトラムに軽度知的障害、加えて落ち着かない、更に間違えるのを極端に嫌うお子さんでした。

とある保育園に入ったのだけれど、周辺の園から


「あそこの園に、すごい子がいるらしい。」


と噂がたつほど手のかかる子でした。


でも、保育園の先生たちは、クールダウン部屋を作ったり、どういう配慮をすればいいかを試行錯誤して対応していました。

※ここまでしてくれる園は、ここ以外知りません!


もちろん、お母さんもすごくて、お子さんの癇癪が起きても、答えを間違えて泣き崩れても、対応がブレずに一貫していました。

いつも、感情的にならずに冷静にお子さんに寄り添う姿には、感心しました。

※お母さん曰く、感情的になる事もあったそうですが。。。


言語訓練終了になる頃は、すっかり落ち着き、自分の意見をしっかり言えるし、問題を間違えても、

「あれー?」

と、笑顔でスルー出来るようになりました。

また、同じ趣味を持つお友達(電車好き仲間)となら、楽しく会話が出来るようになりました。


大変な子育てだったのを側で見てきたので、最後の言語訓練の時には、思わず、

「お母さん、お子さんを上手に育てましたね。凄いです‼️勉強になりました。」

と言ってしまいました。


いまでも、元気かなぁと、時々思い出します。