発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をやらせていただいています。
ある地方都市のクリニックに常勤で勤めています。
言語訓練を希望される方は、日本人だけではありません。
ことばの発達がゆっくりなお子さんは、国籍関係なく存在しますから。。。
例えば、日本に住んでいるご両親とも外国籍の方や、国際結婚されて、両親のどちらかが日本人の場合など、多種多様です。
よく聞かれる質問で、こんなものがあります。
「ことばが遅い子で、バイリンガル環境にいる場合、どちらかの言語で統一した方がいいの?」
「発達がゆっくりな子に、両方の言語で話しかけると、混乱するのでは?」
結論はシンプルです。
パパやママが、お子さんに愛情を伝えやすいことば(言語)で、話しかける事です。
どちらかの言語で統一する必要はありません。
お子さんに、自分の気持ち(愛情)を、無理なく伝えやすい言葉で話しかけてください。
そうすれば、発達がゆっくりなお子さんでも、バイリンガルになるのです。(時間はかかるけど。。。)
パパ、ママからたくさん愛のある言葉をもらっていれば、2ヶ国語でも混乱しません。
※ブログ最後に参照資料有り
ただ、ご両親が日本人でバイリンガルな子に育てたいなら、英語で話しかけることはやめた方がいいです。
もし、日本人でも英語がネイティブであれば、英語で構わないのですが、
日本語しかできない日本人の親御さんは、日本語で話しかけてください。
英語ができないのに英語で話しかけるのは、子供に愛情が伝わりません。
バイリンガルに育てたいのなら、高額なインターナショナルスクールに入れてください。
※参考文献
• 神経発達症児の多言語使用:肯定的(Uljarevic M.;2016)
発達性言語障害、自閉症、ダウン症: 単一言語、複数言語のいずれでも言語発達は変わらず(単一群が良好という仮説は完全に否定)
• Comparative language development in bilingual and monolingual children with autism spectrum disorder: A systematic review: Journal of Early Intervention, 39(2), 106-124. Lund, E. M. Kohlmeier(2017)