オレ達は海中でかなりコーフンしていて思っている以上に疲れていたのと、長時間に渡ってオシッコを我慢していたキョーリョクなハイセツ欲から開放された安堵で思った以上位グッタリとしながらダラダラとタバコを燻らせながらボート小屋で着替えていた。
シュノーケリング中にインストラクターの兄ちゃんが『あんまり寒かったら、ウエットのまんまオシッコしたら温かくなるさぁ!』と言ってくれてはいたが、『ハイ、そうですか!』と排尿出来るわけも無く、帰りのボートではボートのフチを掴み、両方の内腿に力を込めて地獄の忍耐を強いられていたのはオレだけじゃ無かったはずなのだ。
そんなこんなで世にも美しいディズニーワールドの様なニモくん達や箱フグちゃん達が遊ぶ珊瑚の庭から、通勤ラッシュで突発的な下痢に見舞われながらどーすることも出来ない通勤地獄を一気に体験しながらオレの人生初の珊瑚礁生態見学は終了していった。
当然、オシッコをして究極の排泄欲から開放された後は珊瑚礁とそこに戯れる魚達の美しいメモリーがウスラ汚れたオッサンのココロを浄化して行くのだった。
我々がのたのたと着替え終わり、それぞれ一服している頃にアテンドさんと長靴さんが迎えに来てくれた。
センセは7年前に潜った時との珊瑚や魚の激減をオレに説明しながら申し訳なさそうに『もう一カ所だけお付き合いしてらっていいでしょうか?』と訊ねてくる。
勿論、オレに『否!』という言葉は今回のツアーでは無いのだ!
我々はまたまた車に揺られながら、、、宮良農園に辿り着いた。
店舗の様な、休憩場の様な、、、ハッキリしない佇まいだ。
今日のランチの店もそうだが、石垣島のヒトビトはアッピールという感覚がかなり欠如しているのでは無いだろうか?と思ってしまう。よく言えばあくせくしていない、有り体に言えばおっとりしているのだ。
ここの農園は店の前にハンモックの様な優雅な演出があり、小高い丘になっていて、その向こうには海が見えるという絶好のロケーションなのだ。。。しかし、何度も書いているが小雨が降り続き、殆ど全てのことを台無しにしている。
雨男のオレのせいだ。
店舗の裏から丘を降りて行くと、石垣島名物『オオタニワタリ』の森が出現する。この『オオタニワタリ』は沖縄本島の人もあまり食べないらしい。
前日居酒屋で食べた『オオタニワタリ』と『アダン』の天ぷらは美味しかった。
センセにはこの2品は東京でも売れるかも知れない!と推薦しよう!と思っていたのだが、収穫の方法などを考えると大きな収益に辿り着けそうに無いので控えることにした。
話しは突然前日ネタに戻るが、『エチオピア』のフライは美味かった!お店のおネーサンに魚フライの魚は何という名前か聞いてみると『石垣島のエチオピアって名前の魚です。』とサラッと答えたのだ。冗談かと思ったが、おネーサンは終始真顔だった。
本当は何て名前なのだろう?東京では買えないのだろうか?
『オオタニワタリ』の森は何となく蛇さんがニョロニョロとコンニチワしそうなので、オレだけお先に失礼させて頂いた。
その売店に戻るとパッションフルーツや自家製のパッションフルーツ・ジャムの試食・即売をしていた。
先生に事務所に招き入れられ社長さんを紹介してもらう。
まぁ奥さんと子供二人の四人でやっているのだが、美大出身の子供達がジャムのラベルなどをデザインしているらしく、ちょっと。。。らしくない。
社長は手品にように袖口からかなり大きめのムカデを出して見せながら我々を迎えた。なかなか粋な演出に若干たじろぎ、お見送りの際にマムシくんなぞが手を振りながら現れむよう内心祈る。
ここのグアバジャムは超絶的に美味い!
もぉ、本当に筆舌に尽くし難いくらい美味いのだ。
外が真っ暗になった頃、我々は農園を辞してホテルへ向かった。
とりあえずシャワーを浴びねば!助手のO君も切に訴えの視線をたなびかせる。
いよいよ、石垣島最後の夕食なのだ。
シャワーを浴びてロビーに集合したセンセは何となく『金牛』にご執心のようだ。
センセとはここに来るまで三度ほど宴席を伴にしたが、センセの嗜好については今ヒトツ掴みきれていない。
しかし、昨日から多分、38回以上は『金牛』という店名を口にしていることから察すると、焼肉フリークなのか!?しかし、外見からそういう(…ってどういう?)雰囲気は感じない。
実にキリッとしていて、オレの様な卑しさは微塵も感じさせないのだ。
昨日の『海人居酒屋源』でエチオピアのフライを再度食うのも悪くはないが、センセのご要望を尊重してオレも『金牛』に一票を投じた。
何故石垣島まで来て韓国風焼肉を食わねばならぬのか!?という大きな疑問符に『お前は肉屋の息子だが、未だ石垣牛を食ったことがないではないか!』と内心でもう一人のオレが我儘なオレを説き伏せる。
タン塩、チョレギサラダ、ロースをタレ、カルビとハラミは塩、キムチ盛合せ。。。あっ、レバも!
全く地元の新大久保の韓国焼肉屋と同じルーティーンで発注する。
タン塩から食べ始める。
イキナリ。。。美味い。
ロースもカルビもレバも。。。美味い!★!
なるほど、、、センセを見直す。
すると、センセはオモムロにメニューを開き『ホルモン盛合せ!』と声高らかに発注するのであった。
すぐに各種ホルモン達が仲良く整列した皿が持って来られた。
『ウッヒッヒ、これが食いたかったんだよね!』(実際にはカタカナでは笑ってはいない。。。がそんなイメージがココロに残っているのだ。)
そのホルモン君達とは別にセンセはもう一皿『マルチョウ』を注文していたのだが、この『マルチョウ』さんがまたまた素晴らしく美味しかった!!
いちいち詳細を書いていると個人の嗜好に傾きすぎるので控えるが。。。
ここまで書いてきてつくづく思うが、どんだけ美味いんだ、石垣島!?
石垣牛でたらふく満たされた我々は軽快な足取りで二次会に向かう。
アテンドさんは『今日は新規開拓で行きますか!?』と荒技を繰り出して来る。それはそれでなかなかミリキ的な提案ではあった。しかし、昨日の仲田かおり選手の歌声を聞かずにこの島を後にするのもボーズ頭ながら後ろ髪を引かれる思いもあった。。。
しかし、何軒か冷やかしたあと結局は昨日お世話になった仲田かおりさんのお母さんで、昔は相当のベッピンだったと思われるママが経営する『英』に連チャンで伺ったのだった。
そして、オレ達の夜はこれから際限なく続いて行くのだった。。。