【言志四録を詠み解く引き寄せ短歌シリーズ】第86回です。
佐藤一斎の《言志四録》の《言志録》からご紹介します。
【書き下し文】
『人の月を看(み)るは、皆(みな)徒(いたずら)に看(み)るなり。須(すべか)らく此(ここ)に於(おい)て宇宙(うちゅう)窮(きわま)り無(な)きの概(がい)を想(おも)うべし。』
《 言志録 91 》
【訳文】
「世間の人が月を見るのは、ただぼんやり見ているだけだ。しかし、この月を見る時、宇宙にはきわまりない真理が存在することを想い至るべきである。」
参考文献:講談社学術文庫《言志四録(一)言志録》
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月を見ていると何か神秘的なものを感じ不思議な感覚になることはないでしょうか。
丸い月は一定の周期で満月から新月と形を変えながらたえず動いています。
さらに、太陽ほどまぶし過ぎず、また星ほど小さくもなく、じっと見入ることができるところに、感傷的にもなれば勇気づけられたりと、不思議な魅力が満ちあふれています。
このように月は私たちに宇宙を身近に感じさせてくれる存在です。
こうした月を眺めては宇宙の真理に想いを馳せる、そんなひとときもいいものですね。
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あの月を
眺めていれば
宇宙へと
つながっていく
不思議な私
あの月が
私の心に
ささやいて
灯してくれた
勇気の光
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月を見ていると
ツキがある
宇宙は
幸せの象徴だ
本日も
ご覧いただき
ありがとう
ございます
【R050303】