【言志四録を詠み解く引き寄せ短歌シリーズ】第85回です。
佐藤一斎の《言志四録》の《言志録》からご紹介します。
【書き下し文】
『志(こころざし)有(あ)るの士(し)は利刃(りじん)の如(ごと)し。百邪(ひゃくじゃ)辟易(へきえき)す。
志(こころざし)無(な)きの人は鈍刀(どんとう)の如(ごと)し。童蒙(どうもう)も侮翫(ぶかん)す。』
《 言志録 33 》
【語義】
『利刃(りじん)』… 切れ味の良い刀。
『百邪(ひゃくじゃ)』… いろいろな魔物。
【訳文】
「志のある人は、鋭利な刀のようなもので、いろいろな魔物もしりごみして近づけない。
何もしようとする意志のない人は、切れない刀のようなもので、子どもまでがバカにする。」
参考文献:講談社学術文庫《言志四録(一)言志録》
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明確な目的を持ち最後までやりきろうという意欲のある人は、障害を乗り越えることができます。
逆に、目的意識も意欲もない人は、少しつまづいただけで簡単にやめてしまう(子どもにまでバカにされるほど)と説いています。
「志」とは明確な目的意識を持ち少しのことではへこたれない意欲のあらわれだと思います。
この志がどんな困難にも耐えて目的を達成する力の源となるわけです。
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志(こころざし)
有れば魔物を
退治する
無ければ逆に
近づいてくる
困難を
克服できる
力こそ
己に秘める
その志
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志は
「有る」か「無い」か
ではなく
「持つ」か「持たない」か
それだけだ
大志を抱け!
志(こころざし)は
「やりきる」という
意志のあらわれです
やりきれるかどうか
ではありません
自分がやりきるか
やり抜くかどうかに
かかっています
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本日も
ご覧いただき
ありがとう
ございます
【R050301】