才能 | YAZAWAの詩

YAZAWAの詩

この空の上に捧ぐ

 

 

 

 

 

花瓶を持った子が


走った途端に転んでしまった



君は真っ先に


子どもに怪我はないかと心配をした



子の親は


花瓶は大丈夫かと口走ったけれど





ゴールキーパーを任された生徒が


自分のミスで失点をした



周りの生徒は


責め立てるように溜め息をついた



君は一番に


頑張ったよと彼を労った





考えるより早く


他人の心に寄り添える人


それは才能なんだと思う





悲しいけれど


みんながみんな備わっていない