前回のブログで、再生不良性貧血は、自己免疫疾患の説があると書きましたが、
今回は、免疫抑制療法について、詳しく書いてみようと思います。
前回の記事はこちら↓
https://ameblo.jp/yayoi-kasuga/entry-12308683103.html
私が、主治医から勧められた治療法は、ATG+CyA療法です。
ATGとは、強力な免疫抑制効果のある点滴薬で、
うさぎの血清から作られた薬です。
リンパ球を殺してくれます。
強力な薬ですが、ほぼ100%の確率で、副作用が出ます。
最も怖いのは、アナフィラキシーショックです。
これは、この薬のみならず、市販薬でも起こる事があります。
頻度は、ごくわずかですが、発症すると呼吸困難などを引き起こすと、
医師による緊急処置が必要です。
これを防止するために、試験投与が行われます。
希釈した薬剤を、少しずつ投与する事で、拒否反応が出ないかを確認するのです。
他には、発熱、関節痛などのインフルエンザ様症状、
蕁麻疹などのアレルギー様症状、血清病などが挙げられます。
これらを予防するために、ステロイドを点滴します。
また、リンパ球と一緒に他の血球を殺してしまう事もあるので、
一時的に全ての血球が減少します。
若い人や、この病気以外に持病がない人では、
ATG療法を受ける人が多いようです。
体力がなければ、ATGに耐えきれない可能性もあるので、
高齢の方や他の持病がある人では、CyA単体で治療する事もあります。
CyAも、ATGと同じく、免疫抑制効果がある薬です。
CyAは、点滴薬ではなく内服薬ですが、副作用が少ない反面、
データが少なく、CyAのみで効果が現れるかどうかは、わかっていません。
両方を使った方が、効果が現れやすいとされていますが、
これも臨床データが不足しているので、確証はありません。
(厚生労働省の情報)
再生不良性貧血は、発症率が低く、不確定な情報も多いです。
こんな病気ですので、気長に回復を待つというのが、
最も回復を早める薬なのではないかと私は考えています。
思い悩めば、治るものも治りません。
よく寝て、よく食べて、よく遊ぶ。
これらは、どんな病気にも有効で、副作用のない特効薬です。
これが、どんな病気も治す近道だと思うのです。