「いい身分じゃね。」 | グローバルに波乱万丈


故郷、モロッコへ出張中の主人、

週末は通訳/ガイド役をさせられているようで、VIBERで写真が届きます。









仕事の前後、家族や親戚、友達に会える日が数日あるんですけどね。

主人、モロッコの人達から、時々遠回しに、

「お前はアメリカだからいいよな。 自分達の苦労はわからないさ。」

みたいなニュアンスのこと、言われるんだそうです。


私も、今回の日本への一時帰国で、親戚の者に、実家滞在の後は京都に行く話をすると、

「いい身分じゃねぇ。」 と皮肉っぽいことを言われました。



実は、わが夫婦、9月に再び、日本旅行をするんです。

今回の日本旅行をとてもエンジョイした主人、また行きたくてしょうがなく、

私も楽しかったし、また日本をあちこち訪ねようと思っています。


きっとまた、「いい身分よね。」 などと言う人もいるでしょう。



旅行中のほほーんとしている私達の姿だけ見え、

私達が日々どんな生活をしているのか、してきたのか、そんな人達は知らないわけです。

フロリダに住んでるからって、バケーションみたいな生活しているわけじゃあありません。、


主人、管理職の人なので、毎日長時間仕事ですし、

ディズニーワールドですから、祭日やバケーション時期が忙しく、働かないといけません。

そんなから、9月にまた、二週間の休みが取れるわけです。

今回の出張も、夜遅いのフライトで帰って来て、翌日、朝から出勤なんですよ。



確かに、年に二度も海外旅行ができるというのは、恵まれているのでしょうが、

私達二人、子供達を育てながら大学に通い、まだ流暢ではなかった英語での勉強をし、

主人はフルタイムで仕事をしながら、フルタイムで授業をとり、

大学の駐車場で、子供をバトンタッチしていた時期もあります。

頑張ってきたから、今のポジションにいるわけです。


だから、今、〝いい身分” であったとしても、いいと思うんです。

今までの人生、楽な方に逃げることなく、困難に立ち向かい、

よくよく考えて判断をし決断をし、一生懸命に生きてきたんですから。



主人も私も、一年以内に五十歳になるんです。

今までの二十数年、他の者達 (子供達) のために生きてきたんですし、

人の言うことなど気にせず、これからの残りの人生を思うように楽しもうと、

二人で話したんです。



大体、私が一番苦しかった時、手を差し伸べてもくれず、

その後、私がどんな思いで、どんなに一生懸命やってきたか、知りもしないくせに、

「いい身分じゃね。」 なんて言う親戚のことなんか、ふーんだっ、ですよ。  

(未だに根に持っている。 苦笑)