“自分のために立ち上がる” | グローバルに波乱万丈



実は私、小学生の時なんて、超内気な子だったんですよ。

小学一年生、二年生、下校グループに、

頭がいい、口が達者な、つんとしたお嬢様タイプの、気が強くリーダー格の子がいたんですが、

気に入ってもらいたい気持ちや、怖いという気持ちやらで、緊張しぱっなしでした。


オオヨさん、っていう子だったんですけどね。

この年になっても、小学生低学年の子の記憶が “さん” 付けなところに、

私がどれだけ彼女のパワーに強いられていたかが、わかりますね。  (苦笑)

いつも私は子分扱いで、怖かったんですよ。 ええ。




昨日まで、あるコンベンションのバイリンガル・スタッフのバイトが入っていて、

インターナショナル・カウンターで仕事をしたんですけどね。

皆と同じレベルなのに、とにかく指図したがるスペイン語のスタッフがいて、

私は初対面だったんですが、彼女のコントロール欲はスタッフの間で知られていることらしく、

私の隣の大人しい中国語のスタッフ女性、前回も威張りまくられたらしく、怖がっていたんです。


私、最初は黙って様子を見ていたんですが、

その中国語の彼女に、スペイン語の彼女が意地悪い威張ったことを言った時、

弱い者イジメが大嫌いな私は、カチーンと来て、

「私達は私達の仕事をするから、貴女は貴女の仕事をしたら?

私達は自分達の面倒をみれるから、私達のことをほっといてくれるない?」 と言ったんですよ。


自分でもビックリ。

でも、息子達が反抗期の頃の口答えで鍛えられてますから、

英語の対抗文句は大したものですから。 (そんなことは自慢にならない。)


彼女が、「貴女のこと、上司にレポートするからね!」 と言われても、

“Good. Go ahead.”


私のこと、怖い人だなんて思わないでくださいよ。 (汗)

かなりカチーンと来たからですし、日本語での喧嘩言葉はわからないし、

大体、日本語に切り替えると、不思議と謙虚で控え目な日本人の性格となりますから。

いや、ほんとに。 (汗)



中国語の彼女に、

“If you don't stand up for yourself, people will walk all over you.”

うーん、これを日本語にしたら...

直訳だと、「自分のために立ち上がらないと、人に踏みつけられることになる。」 ですが、

ニュアンスわかりますかね?

ぺこぺこ言いなりになってばかりいず、しっかり自分の意思表示をするように言ったんです。




仕事が始まる前、私が会場の反対側にある倉庫に物を取りに行き、

他のスタッフとお喋りをしていた時、

中国語の彼女、スペイン語の彼女から、

「彼女 (私のこと) に自分のポジションに戻るよう、呼びに行きなさい。」

と指図されたらしいんですが、 (自分では、私にそんなこと言えないものだから。)

でも、中国語の彼女、私のアドバイスに従い、

キッと相手の目を見て、「行かないわよ、私。」 と言い返したらしいんです。



人間関係はパワーのバランスみたいなところがあるので、

下出に出てると、押されてしまうことがあり、

ある程度、がんっと構えてないといけない時がありますよね。



その後、何度か衝突がありましたが、“自分のために立ち上がった” ので、

スペイン語の彼女、中国語の彼女にも威張るのを止め、私にもフレンドリーになり、

最終日はさすがにハグまではしませんでしたが、

「じゃあ、次の仕事までまた会いましょうね。」 と笑顔でお別れしたんです。



これぐらいの強さがあれば、オオヨさんからにも威張られることもなく、

今までの人生、いろんな人に対して怯えずに済んだのでしょうけどね。


まっ、年を取りながら、いろんなことを潜り抜けながら、身に付いた強さですから、

仕方ないですね。