...に違和感 女子編 | グローバルに波乱万丈



私が一時帰国をしていると連絡が回り、会いに来てくれた31年ぶりの高校時代の同級生達。


急遽な企画だったので、来れない人もいて、代わりに電話やメッセージが届いたのですが、

その一人は、すっかり忘れていた、卒業後もバイトも一緒にし、結構仲が良かった女子でした。


話によると、10年前にご主人が亡くなり、主人の会社を継いで女社長をしているらしく、

彼女はスタイルがいい、美人系の人ですし、

仕事上でつき合いがあるらしい、前回書いた “男なら” の男子が、

ちょっと自慢げに、自分に届いた私への伝言と彼女の携帯アドレスをくれました。


アメリカに戻ってきて、早速作ってみたLINEで繋がり、

彼女と少しチャットをしたのですが...



きっと私の頭の中で、フロリダでご主人と会社を経営する女社長のパリジャンの親友とダブり、

昔、あれだけ仲が良く、一緒にたくさん時間を過ごした彼女ですし、

話が合い、昔の友情復活などと、期待し過ぎたんだとは思うのですが、


私がアメリカ生活をしていることが素敵だとか、英語が喋れることが羨ましいとか、

褒めまくるんです。


私は、海外生活やバイリンガルであることを自慢っぽく思う時期は、遠の昔に終えてるし、

そんなことよりも他に、褒めてもらえることがある生き方をしてきたと思うし、


何を書いても返ってくる、おだてのような言葉に、少し苛立ちを感じ、

「私はたまたまアメリカで生活することになっただけだし、

アメリカに住んでいれば、英語が喋れるようになるのは当たり前だし、

貴女は大変なことがありながら、ご主人との思い出いっぱいの地に留まり、

頑張ってきたんだから、貴女の方がよっぽど素晴らしいわ。

だから、褒め言葉はいらないわ。」

みたいなことを書いたんです。



でも、彼女がそんなのは、私も分からなくもないんです。


“男なら” なんてことを言う49歳の男の人が、未だに存在する日本社会では、

相手をおだて、セクハラみたいな行為にもキャッキャと反応し、

天然のふりをして、


...この “天然” という新語。 

もしかしたら、私がニュアンスを理解してないのかも知れませんが、

英訳では “SLOW” しか考えれず、 (頭がスローな人、頭の回転が遅い人)

あんな失礼な表現が、日本ではまるでいいことのように使われてること、なんだか悲しいです。


とにかく...


他の女子達にしても、天然のふりをし、男の人をうまく手玉に取ってる様子はあるのですが、

それでも、本来の頭が切れる面は隠し、スローな素振りをし、

きっと、「所詮、私は女だし。」 みたいなことを言ってないと、

女社長として、ご主人が残した会社を生き残していけなかったのでしょう。


違和感というより、切なく感じたのでした。