ハワイやロサンゼルスだと日本語だけでも生活出来るそうですから、例外でしょうが、
外国人と結婚し、どっぷり外国人の中で暮らす海外生活ですと、
大抵の人が大抵同じような考え方で、同じような意見を持っている日本とは違いますから、
Let's agree to disagree. (賛成しないことを賛成しよう)
という精神が、とっても大事... というか必需となるんです。
特にいろんな人種、いろんな文化の人の集まりであるアメリカだと、
相手が自分と同じ価値観や私見であることは、めったにありませんから、
自分の意見をしっかり持ちながらも、
“Let's agree to disagree. ” 精神で、
熱くなることなく、相手の意見を変えようなどと思わず、
違う意見やものの見方を受け入れ、尊重する心のでっかさがないと、生き難くなるんです。
例えば、15年以上の付き合いになる親友。
私はデモクラット党で、かなりのオバマ大統領支持派ですが、
彼女はリパブリカン党で、オバマ大統領にとても批判的です。
お互い、相手の政治の意見は自分と違うことを受け入れ、仲良くしています。
パリ出身の人ですから、この前の風刺画のテロの事件についての彼女の意見と、
主人はなんちゃってイスラム教徒ではありますが、イスラム教を理解する私の意見は、
きっとかなり違うので、あえて話題にはしません。
この社会には、どっちが正しいとは言い切れない、複雑なことがたくさんありますから。
でも、これは、相手が知人友人くらいだと、心大きくつき合うことができますが、
相手が我が子だと、ちょっと難しくなってきます。
先週末、そのパリジャンの親友のところでワインを飲みながら、そのことを取り上げたんです。
カリフォルニア在の彼女の長男が、超オバマ支持のカリフォルニア州に影響され、
もし、親が反対のデモクラット党になったら...
教会に通う親に育てられたガールフレンドと暮らし始めたうちの長男が、影響され、
もし、宗教熱心になったら...
親の自分達が信じる物事に対して、違う考えや意見を持つ我が子を想像をし、
四人、複雑な気持ちでしーんっとなってしまいました。
アメリカだと、可能性大です。
かなり高いレベルの “Let's agree to disagree” 精神の必要となります。
日本の方にはぴんと来ない話かも知れませんが、
グローバル化が進むにつれ、これから日本人にも求められる精神なのではないでしょうか。