退屈でレディ・ガガから世界平和へ | グローバルに波乱万丈



自称、アカデミー賞評論家のワタクシですから、

「ここ数年で最悪のアカデミー賞だな。」 と思いながらも、

今年も、最初から最後まで、退屈さから来る眠気を堪えながら、昨夜の授賞式を観ました。


毎年数が増えてるような気がする様々な賞の発表の間に、

レディ・ガガが、『サウンド・オブ・ミュージック』 の曲をかなり時間を取って歌い、

ゲストが総立ちで長いこと拍手をし、

その後、ジュリー・アンドリュース本人が登場し、更に総立ちで長いこと拍手をし...


授賞式の放送時間が毎年足りなくなるのに、これだけ時間をかけるとは、

さすが名作 『サウンド・オブ・ミュージック』 だな、という感じだったんですが、

この映画の舞台であるオーストリアでは、知られてないということ、ご存じでしょうか?



ザルツブルクに、日本人向けの “サウンドオブミュージック・ツアー” があるようですが、

私も、オーストリアへの旅行前に小さかった息子達に映画を魅せ、

マリアが子供達と渡る橋を渡り、皆が 『ドレミ』 を歌う山への登山列車で行き、




同じように、ガーデンの階段を息子らとぴょんぴょんし、




結婚式の教会や、シスター寺院を訪れたことがありますが、

あの映画があれだけ人気なのは、製作国のアメリカと日本くらいなんだそうです。


去年オーストリアに行った時も、50歳の女性の友達、

数年前まで、そんな映画があることすら知らなかったと言ってました。

ソルボンヌで国際経済学の教授を教えていたほど、国際感覚のある人なんですけどね。 


娘さんのサンフランシスコ留学時代のアメリカ人の友達が、オーストリアの遊びに来た時、

ザルツブルクだけは是非連れて行ったほしい、と言うので、

それで初めて知ったのだそうです。



あれだけ大人気の映画なのに... と不思議なような気がしますが、

映画が公開になった1965年は、インターネットが普及するずーとずーと前の昔ですから、

(ちなみに、私は1966年生まれ。 汗)

今ほど世界が繋がっていず、

いくらアメリカで流行っていても、常識でも、他の国に伝わり難かったのでしょうね。

今なら、映画にしろ、音楽にしろ、ファッションにしろ... 意識や感覚にしろ...

インターネットを通して、すぐに世界中に浸透しますけどね。



私が16歳の時、初めてオーストリアの友達家族を訪れた時や、

1989年に渡米した当時に比べると、世界の人達の価値観が随分似てきてるように思います。

インターネットのおかげですね。 


インターネットを通して、世界の人達がお互いを刺激し、同じ価値観、私見を育てていき、

一つのゴールに向かって団結していけば、いつか世界の平和も可能かも...



などと、テレビに集中できず、

レディ・ガガからどんどん連想していき、世界平和にまでを至るほど、

ユーモアのセンスに欠ける、白けた今年のアカデミー賞でした。 (苦笑)



司会者のニール・パトリック・ハリス、いい俳優さんだけど、来年は違う人にするべきですぞ。

いやー、やっぱり、司会はビリー・クリスタルのものですな。 

by アカデミー賞評論家 (自称)