私には、どうしてもセルフ・コントロールが効かないことがあるんですよ。
アジアン食品屋で小豆を買ってきて、餡子を作ったら、毎回、必ず、
「これだけ。」 と少量を器についでも、食べ終われば、またふらーっと鍋に戻ってつぎ足し、
結局、鍋の餡子を食べきってしまい、胃のもたれに苦しむことになる...
というのもありますけどね。 (苦笑)
それとは別に、病的に自制できないことがあるんです。
それはですね。 誰かが日本を旅行すると聞けば、
どうしても、どうしても、みっちりと段取りをしてあげてしまうんです。
最初は、「アドバイスだけ。」 と言っていても、どうしてもしてしまうんです。
大体がお節介ですし、せっかく母国を訪れてもらうなら楽しんでほしいという気持ちが強く、
迷わないように、不安な思いをすることがないように、時間の無駄にならないように、
美しい物を見て、素晴らしい経験をし、美味しい物を食べてほしいと、
やってしまうんです。
日本人ってそういうところ、ありますよね。
今回も、友達の会社のアシスタントの人が、四月の始めに日本に行くことになり、
友達から、「一泊目のホテル、探すのを手伝ってあげてくれる?」 と連絡があったんです。
「それはお安い御用だけど... その後はどこ行くの? 行き方わかるの?...」
会ったこともない人のことなのに、気になって、気になって。
それにですよ。 そのアシスタントの人、ブルガリア人なんですが、
ブルガリアから小さかった娘を連れてアメリカに渡り、苦労して娘を育てた人で、
今回の日本旅行は、立派に成長し、いい仕事に就いた娘からのプレゼントで、
二人で桜を見に行くんだそうです。
そんな話を聞いたら、最高の旅となるお手伝い、しないわけにはないじゃないですか。
友達、私が段取りをした日本旅行を二度していて、
私が一生懸命になり、どれだけ時間をかけるか知り、私の性格を理解する古い親友ですし、
そのアシスタントの人は、人に迷惑をかけることをすごく嫌がる人らしく、
フライトスケジュールなどを、私に知らせることを拒むんですよ。
当分、“プリーーーーズ!”、“ノーーーー!” のやり取りをした後、
訪問地を提案するだけ、という約束で教えてもらいました。
当然のことながら、目的地の提案だけには留まらず、
楽天やるるぶのサイトでホテルを予約し、JRやジョルダンのサイトで、
電車の乗継、何番線ホームとか電車の番号とか、ホテルや目的地への出口を調べ、
食べログなどで、レストランをチェックし...
地図付きの、リンク付きの、日程表を作ってしまいました。
昨夜、アシスタントの彼女から、
「実は、どうしたらいいのかわからず、途方に暮れていたんです。
あれだけ困って落ち込んでしまっていたのに、貴女のおかげで、今はただ幸せで楽しみです。
どう感謝の気持ちを表現したらいいのかわかりません。」
とメールが届いたんですよ。
広い東京で、どの地区に滞在したらいいのかわからないし、
アメリカのホテル予約のサイトでは、京都のホテルがいっぱいだったらしいんです。
春休みですし、桜の時期ですもんね。
そして、メールには、
「今日、オフィスで、ソフィ (私の友達、彼女のボス) に、
貴女のような友を持つ彼女は幸せ者だと、言ったんですよ。
貴女のような友は、貴重な宝物のようなものです。」 とも書かれてました。
なーんだか、私、目がウルっとして...
褒めてもらった私はこの調子で、自制できず、お節介を続けるんだと思います。
実は、私も主人と二人で同じ時期に、西日本を旅行することになってるんですが、
人の旅行の世話で忙しく、ほったらがしです。
それでも、26年ぶりの桜なので、PCのデスクトップの写真を桜にし、ウキウキしています。
草餅、おはぎ、金つば... 餡子系食べるの、楽しみっ!