この前、カナダの主人の姪っ子のところに遊びに行った時、
姪っ子の娘の幼児スイミング・レッスンのため、公共屋内プールにくっついて行ったんです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140725/21/yayat28/f3/fe/j/o0580054213014140136.jpg?caw=800)
ほとんどが、夫婦プラス子供の親子連れで、
お母さん、またはお父さんが子供と一緒にレッスンに参加し、
もう一人がプールサイドで見守っていました。
南米人、ヨーロッパ人、アジア人、アラブ人...
カナダということもあり、ほとんどの人がどこかの国からの移民者のようでした。
その中で目に付いたのは、水の中の旦那さんと娘さんを見ていた黒人のお母さんでした。
特にファッショナブルな服を着てたわけでも、飛び抜けて美人というわけでもなかったのですが、
素敵な雰囲気が漂っていたんです。
背筋がピンとしてて、きょろきょろ、そわそわ、ふわふわした感じが全くなく、
口元がキッとしてて、口の角が上がっていて、優しい目つきで、
ただ、黙って、じっと座っているだけなのに、品の良さが感じられました。
レッスンが終わり、姪っ子の娘と一緒にレッスンに参加した姪っ子のパートナーが着替えるのを待ち、
皆でプールを出ると、
ちょうど、その黒人のお母さん達も、車に乗り込むところで、
姪っ子達に、「あのお母さん、なんだかとても素敵な人ね。」 と言うと、
二人とも口を揃えて、
「でしょ! でしょ!
一度話したことがあるんだけど、カメルーン出身の人みたい。 素敵な人でしょ!」
モロッコ人の姪っ子、フランス人の姪っ子のパートナー、日本人の私、
住んでいるところの感覚に変わってるところがあるにしろ、
どの文化の者もが、ちらと見ただけで感じる、世界に共通する “素敵” は、
やっぱり、さり気無い品の良さなのだな、とつくつく感じた瞬間でした。
アメリカでも、そんな魅力を感じるのは、大抵、発展途上国出身の人達です。
違法や難民、亡命以外で、そういう国からアメリカに来るチャンスがある人達は、
かなりの上流階級の家庭の人達がほとんどですから、
その辺のアメリカ人より、よっぽどきちんと育っているんです。
私の南米出身の友達も、
お父さんが弁護士兼音楽家で、何人かメイドさんのいる大きな家で育った人ですが、
見せてもらった古い写真や子供の頃の話は、まるで映画の中の世界です。
いい家庭で育った人だということは、誰もがすぐ、彼女の品の良さから察せます。
姿勢、表情、身振り、言葉使い、マナー... いろいろ学ばせてもらいました。
私は決していい家庭の出ではありませんが、
“素敵” な人になる努力、頑張りたいと思います。