【漢方薬】辞典 漢方サント薬局編 -3ページ目

麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)

いらっしゃいませ(^^
[ダイエット個別指導] 漢方サント薬局です。

今回は麻杏甘石湯という漢方薬を取り上げましょう。

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【処方名】
麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)

【組成】
麻黄4 杏仁4 炙甘草2 石膏10

【効能】
辛涼宣泄・清肺平喘

【主治】
外感風邪・肺熱の咳嗽

【適応症状】 
◇発熱・悪風・有汗あるいは無汗◇咳嗽・喘息◇痰黄◇口渇◇気急(呼吸があらく速いこと)◇鼻炎

※辛と涼の組み合わせにより、外邪を発散し、肺熱を清泄し、喘息を止める治法。

【出典】
傷寒論

【一口メモ】
薬味は少ないですが、優れた平喘止咳作用があります。清熱作用の強い石膏が消炎、解熱し、平喘の麻黄、止咳・化痰の杏仁、炙甘草が諸薬を調和して鎮咳します。痰黄で粘りがある、口渇があるなど熱性の咳症状に適しています。また、鼻は肺の窮であるため、鼻炎などにも用いられ、黄色く濁った悪臭のある鼻水がでる副鼻腔炎に使用します。

麻黄は体温上昇時には発汗に働きますが、通常は利水に働き、清熱薬の石膏との組み合わせで利水の効果が強くなります。そのため炎症性・アレルギー性の充血や浮腫、水腫、滲出にも応用されます。経験的に痔核の腫脹に有効とされるのもこの利水による浮腫消退の効果によるものです。
        
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辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)

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[ダイエット個別指導] 漢方サント薬局です。

今回は鼻の症状によく用いられる、辛夷清肺湯という漢方薬を取り上げましょう。

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【処方名】
辛夷清肺湯 (シンイセイハイトウ)

【組成】
辛夷2 枇杷葉2 知母3 百合3 黄芩3 山梔子3 麦門冬5 石膏5 升麻1

【効能】
清肺瀉熱・散結

【主治】
肺熱蘊結(鼻痔)

【適応症状】 
◇鼻づまり◇鼻水◇頭痛・頭重

※肺に停滞した熱邪を清し、熱邪による積滞を取り除く治法です。(肺熱が強い時は鼻水が黄色く粘って濃くなる事が多い。)

※鼻痔:鼻腔内に生じる贅肉の腫れ物のこと。症状は鼻づまり、鼻水が多い、臭覚の減退など

【出典】
外科正宗

【一口メモ】
清熱薬が多く配合されているので、鼻の諸症状に用いられます。鼻淵(蓄膿症)、鼻鼽(アレルギー性鼻炎)、鼻塞(慢性鼻炎)、鼻痔(鼻ポリープ)、鼻瘡(鼻のおでき)などに広く用いられます。潤肺薬も多いので、鼻が乾燥する、鼻が臭うなどの症状にも用いられます。ただし、寒涼薬が多いので花粉症などに用いる場合には、寒性症状(悪寒、痰の質が薄く白いなど)がある場合には不適当です。その場合は「小青竜湯」や「葛根湯加川芎辛夷」などを用いると良いでしょう。        
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小青竜湯(ショウセイリュウトウ)

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今回は小青竜湯を取り上げましょう。

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【処方名】
小青竜湯(ショウセイリュウトウ)

【組成】
麻黄3 桂枝3 芍薬3 甘草3 乾姜3 細辛3 五味子3 半夏6

【効能】
解表散寒・温肺化飲

【主治】
外感風寒・水飲内停

【適応症状】 
◇悪寒・発熱・無汗◇身痛・身重・浮腫◇咳嗽・喘息

※体表に侵入した風寒の邪を解表散寒法により追い払うと同時に体内の痰飲を温肺化飲法で取り除く処方。
※喘息など、主として肺症状に用いる処方ですが、空咳、黄痰などの肺熱症状には用いません。

【出典】
傷寒論

【一口メモ】
白く質がうすい水様の痰を伴うせきや水っぽい鼻水が出る方の感冒、アレルギー性鼻炎、花粉症などに使われます。
「花粉症」に漢方薬を用いる場合、上記のような症状で小青竜湯が合う方もあれば、鼻づまり、鼻水がネバネバ黄色い、熱っぽい・・・などなど違う症状がある方には葛湯根加川芎辛夷や辛夷清肺湯、荊芥連翹湯など、花粉症に使う漢方薬は色々あります。
        
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補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

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今回は補中益気湯という漢方薬を取り上げましょう。
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【処方名】
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

【組成】
黄耆4 人参4 白朮4 当帰3 陳皮2 大棗2 甘草1.5 柴胡1 乾姜0.5 升麻0.5 

【効能】
補中益気・昇陽

【主治】
脾胃気虚・中気下陥

【適応症状】 
◇疲労倦怠感(慢性虚労症、病後、術後の回復期などにも)
◇息切れ・声が小さい
◇食欲不振・下痢
◇眩暈・頭痛(疲労時にでやすい)
◇内臓下垂(胃下垂、子宮下垂、腎下垂、脱肛など)
◇気虚の発熱

【出典】
傷寒論

【一口メモ】
一般に、疲れやすい・元気がない・気力がない・立ちくらみ・筋力が弱いなどの症状に用いますが、脾の機能が低下したことによって表れる食欲不振や下痢などの胃腸症状、また疲労倦怠感、自汗、息切れなどの脾肺気虚の症状を伴う気管支炎にも用いられます。
        
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煎じ薬の正しい飲み方

いらっしゃいませ(^^
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漢方の煎じ薬を服用する際、煎じ方を間違えるとせっかくの薬効も効果半減してしまいますので、正しい用い方をご紹介しておきますね。

1用意するもの
容器:土瓶 or 土鍋(無ければホーロー鍋など)

2正しい煎じ方
1.容器に1日分の処方を入れ(サント薬局では1日分毎に専用の煎じ袋に分包いたします)、600mlの水を加え、フタをして火をかけます。

2.弱火から徐々に中火にし、煮立ったら再度弱火にします。そこから50~60分ほど(半量300ml程度まで)煮詰めます。

注意点:
・必ず水から弱火で煎じること。急ぐからと言って強火で煮たり、熱湯を注いだりしても薬効成分は抽出できません。
・煎じる時は容器にフタをします。これで薬効成分(揮発性成分)が失われることがありません。ふきこぼれそうになったら、少しだけフタをずらします。
・できれば1日分ずつ煎じて下さい。(多忙を理由に2~3日分まとめて煎じる方も居ますが、特別な理由が無い限り、積極的にはオススメできません)

3正しい飲み方
煎じた漢方薬は、1日3回に分けて約100mlずつ服用します。漢方薬はその香りも薬効の一部ですから、「啜(すす)るようにして飲む」のが正解です。

飲む時間帯は、食事の30分~1時間前が基本ですが、飲み忘れて食事をしてしまった時には、食後にしても構いません。

※漢方薬の服用方法については、こちらの記事も参考にして下さいね。

また服用時は火にかけて温めて飲むとより効果的です。温めると吸収もよくなりますからね^^

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