Cruelty Free Beauty 美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会より
ピアス株式会社 代表取締役社長 阪本和俊 あて
カバーマーク、ケサランパサラン、イミュのピアスグループは化粧品の動物実験をやめてください!
大阪に本社を置く化粧品メーカー「ピアスグループ」が、医薬部外品の有効性確認のための動物実験を継続していることが明らかになりました。
ピアスグループといえば、アイプチで一躍有名になったイミュをはじめ、カバーマーク、アクセーヌ、ケサランパサランなど、コスメショップを賑わせる数々のブランドを手掛け、セブンイレブン・ジャパンとの共同開発によるセブンイレブン限定オリジナルブランドも展開。国内化粧品売上高上位20位圏内にランクインする大手化粧品メーカーです。
一般消費者の方からCFBに寄せられた情報によれば、動物実験を行っているかどうかを問い合わせたところ「医薬部外品の最終製品の有効性確認のための動物実験を実施する可能性がある」と回答したとのこと(2018年4月)。
2013年、CFBの構成団体であるJAVAがピアスグループを含む複数の化粧品メーカーに対して動物実験に関する書面での調査を行ったところ、ピアスグループはそれを無視。
それから5年を経て、今度はCFBから同社に対して公開質問状を送付したころ(2018年5月)、3カ月が経過した今も回答はなく、電話による問い合わせに対しても「回答するつもりはない」と拒絶しています。
EUをはじめとする化粧品の動物実験を法的に禁止する動きが国際的に加速し、それにならって国内でも資生堂を筆頭に大手化粧品メーカーが次々と動物実験廃止を掲げるなか、その動向を一顧だにせず動物実験を継続しようというピアスグループ。
それだけでなく、NGOからの問い合わせに一切答えず、無視を続ける企業姿勢には疑問を抱かざるを得ません。
化粧品開発のために行なわれる動物実験とは:
・シャンプーの原料をウサギの目に注入する
・リップカラーの材料をマウスの口から強制的に投与する
・日焼け止め成分を背中に塗ったモルモットをアルミホイルで覆いUVランプを照射し続ける
これらはほんの一例ですが、動物たちは実験で苦しめられた後、健康な体に戻されることなく、すべて殺処分され、廃棄されます。
そして、薬用化粧品や薬用ハミガキなど「医薬部外品」の効能効果を示す有効性試験のためにも動物実験が行われています。これらの試験も、無抵抗の動物に化学物質を塗布したり、放射性同位体を投与して被曝させたり、紫外線を照射するなどして苦しめ、殺してしまうものです。
これらの動物実験は、日本では法律で禁止されていないため、心ある企業が自主的な判断で動物実験廃止を決める一方、いまだに動物実験を継続する残念な企業が存在してしまっています。ピアスグループもその一つです。
また、大学などとの共同研究(基礎研究)で動物実験を行い、 その結果を自社製品(化粧品など) 開発に流用するということも実際に行われています。 共同研究であっても最終的に化粧品目的で行われる動物実験は、 ほかの安全性試験や有効性試験と同様に、廃止すべきです。
<化粧品開発のための動物実験は行うべきではない>
これが国際標準となりつつあるなか、この動きを無視し続けるピアスグループに対して、化粧品・医薬部外品のための動物実験をただちに廃止するよう、声を届けてください!
【化粧品の動物実験をめぐる国内外の動向】
- 2013年3月11日、EUでは化粧品の動物実験を法律で完全に禁止。
- 同年、イスラエル、インドでも禁止。
- 同年2月、資生堂が化粧品・医薬部外品の動物実験廃止を決定。
- 2014年、ブラジル・サンパウロ州でも禁止。
- 2015年、米国連邦議会に禁止法案が上程。
- 2015年3月、花王カネボウが動物実験廃止。
- その他、日本では2013年以降、コーセー、ノエビア、日本メナード化粧品、ポーラ・オルビスホールディングスが廃止。
【買わないで!ピアスグループ 化粧品ブランド一覧】
- カバーマーク
- アクセーヌ
- ケサランパサラン
- イミュ
- オリリー
- アナスタシア(アイブロウトリートメント)
- インフェイシャス
- フィオリア
- パウダーパレット
- オングレース
- アプレイジ
- ラフォーレ(エステティックサロン用高機能化粧品)
- パピリオ
- パラドゥ(セブンイレブン限定オリジナルブランド)
- その他
動物実験をやめるまで、ピアスグループのブランドの化粧品を買わないでください!
美しさのために動物を苦しめないという決定をするよう、あなたの力を貸してください!
-Cruelty Free Beauty 美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会-
「美しさ」を追求するツールである化粧品の開発のために、これまで、世界中でウサギやモルモットなどを使った動物実験が行われてきました。
「動物がかわいそう」「動物実験した化粧品を使いたくない」という消費者の声が高まった結果、EUでは化粧品開発のための動物実験を2004年から段階的に禁止し、2013年3月11日に一部例外とされていた試験についても最終的に完全に禁止となりました。続いてイスラエルやインドでも化粧品の動物実験が禁止されるなど、その他の国でも禁止に向けて動きがあります。
日本国内でも、昨今の動物愛護の世論の高まりを受けて、最大手の資生堂が2011年3月に自社の動物実験施設を閉鎖し、2013年3月には、外部への委託も含めて化粧品開発のための動物実験を全廃され、マンダムもその後に続きました。
この動物実験を巡って、国内で動物実験問題に取り組む3つの動物保護団体が合同で、シンポジウムをはじめとした運動を行い、化粧品の動物実験をなくしていこうという機運を高めてまいります。
構成メンバー:
・ARC(NPO法人アニマルライツセンター)
・JAVA(NPO法人動物実験の廃止を求める会)
・PEACE(Put an End to Animal Cruelty and Exploitation)