チェコ、2019年から毛皮農場を禁止 写真1枚
国際ニュース:AFPBB News 2017年07月22日 15:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3136638
毛皮。デンマーク・コペンハーゲン近郊の毛皮デザインセンターで(2004年1月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/JEAN-PIERRE MULLER
【7月22日 AFP】チェコで20日、動物権利法の修正案が議会を通過し、2019年から毛皮農場が禁止されることになった。すでにそうした施設を違法としているオーストリア、英国、オランダ、スイスに続く動きだ。
チェコの上院は20日夜、下院が先月可決していた修正案を承認した。さらにミロシュ・ゼマン(Milos Zema)大統領が承認する必要がある。
議員らによると、動物権利法の修正案は「毛皮のみを、または毛皮を主な目的として動物を育てて殺す」ことを禁止する内容で、キツネやミンクを中心に年間約2万匹の動物が救われるとしている。
現地報道によると、チェコ国内にはそうした毛皮農場が9か所あり、農務省がそれらの所有者に対し補償金を支払う可能性もある。4月に発表された世論調査では、チェコ国民の約83%が同修正案に賛成していた。世界の毛皮農場の大半は中国、スカンジナビア諸国、米国にある。(c)AFP
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ファッション誌「Vogue」 表紙で毛皮問題を訴える
日本でも「VOGUE JAPAN」として知られ、世界18か国で発刊されているファッション・ライフスタイル雑誌のVOGUEのパリ版が2017年8月号の表紙でリアルファーの問題を訴えた。
Vogue Paris Instagram
https://www.instagram.com/p/BWSggVKht7E/
ARCより
http://www.no-fur.org/campaign/detail/id=328
ジゼル・ブンチェン、赤ちゃんカンガルーと共にVogue パリ版の表紙を飾り毛皮問題を訴える
今週号のVogue Parisは自分たちの立場を表明する。つい先ごろ、同誌は2017年8月号の表紙を公開したが、それは動物たちに味方し、リアルファー使用のファッションを批判するものだった。
今回、Vogue Paris は世界一ギャランティの高い(そしてアニマルライツ活動家であり、環境保護論者である)モデルのジゼル・ブンチェン(Gisele Bündchen)を起用した。写真に現われたのは、もこもこのフェイクファーに身を包む彼女が、カンガルーをはじめ、狐やウサギといった動物たちの赤ちゃんに寄り添う姿だ。
ブンチェンの撮影を担当した二人組の写真家イネスとヴィノードは、インスタグラムに投稿した長文で語る。「記事は動物のテーマで一貫し、表紙と本文中の写真はリアルファーの着用がもはや選択肢ではないと訴えています。全ての偉大なデザイナー達は今や理想的なフェイクファーのコートを作成しているので、この冬も着る物には困りません!」。
(FASHIONISTA MAURA BRANNIGANJUL 11, 2017)
フェイクファーに身を包み動物たちに寄りそうジゼル
https://www.instagram.com/p/BWS26Mij37V/?taken-by=inezandvinoodh
https://www.instagram.com/p/BWS2fwNDKJl/?taken-by=inezandvinoodh
この号の発刊の少し前、VOGUE JAPANでも、元スーパーモデルのEva Shivadasaniにインタビューを行い、毛皮の問題に触れている。インタビューの中でEvaはこう語っている。
彼女がモデルとして活躍したのは70~80年代。そのころと比べ、今では多くの人が毛皮問題を認識している。Eva、ジゼルに続き毛皮に「ノー」と表明するモデルは今後増えるかもしれない。
ここ1,2年で、アルマーニが毛皮を廃止、アムステルダムにFUR FREEショッピングストリートが誕生、インドがキツネやミンクといったエキゾチックアニマルの毛皮の輸入を禁止、スイスがアザラシの毛皮の輸入販売を禁止、毛皮農場禁止令がチェコ共和国の下院通過するなど、毛皮廃止への動きは目まぐるしい。今年6月にも、ユークスネッタポルテグループが自社ECで動物性毛皮製品の取扱いを廃止することを発表している。
VOGUEといえばファッション誌として知らない人は少ない。そしてモデルのジゼルはアメリカ合衆国では最も有名なスーパーモデルであり、数々のビルボードやテレビに出演し、20を越える諸国のブランド広告に登場している。両者がタッグを組んでリアルファーへの警鐘を鳴らしたことは、今後のファッション業界へ少なからず影響を与えるだろう。
(FASHIONISTA翻訳協力:LAILA,Inoue Taichi)