お手本となる人
9/11が起きた後、アメリカ在のアラブ系、イスラム系の人達、いろいろ辛い思いをしたんですけどね。この街でも、ひどく被害を受けたパレスチナ出身のお金持ちのビジネスマンがいました。イスラエルとの問題が続き、大変な状態の母国パレスチナへの彼の寄付金が、テロリストへの補助金だと濡れ衣を着せられたんですメディアが大騒ぎして、ヘリコプターから彼の数億円のパレスのような自宅が映し、それが余計に人達の僻みとなり、9/11の八つ当たりの的になり、エスカレートしてね。逮捕され、釈放され、また逮捕され、釈放され、結局、無罪となったんだけど、ストレスになったのでしょう。体調を崩し、亡くなったんです。同じくパレスチナ出身の私の知り合いが、その人と友達だったので、事情をよく知ってるわけなんですが、彼の死後、彼の友達が集まり、彼の名の奨学金システムを作り、毎年、チャリティー・ゴルフを開催し、お金を寄付し、街のアラブ系の大学生に、学費のサポートとして数十万円与えているんです。それだけ友から想われる、できた人だったのでしょうね。濡れ衣を着せられ、テロリスト扱いされ、本当に気の毒でした。亡くなって、15年ほどが経ち、その人の息子さんと知り合うことになったんですよ。遺産だけで充分やっていける超お金持ちなんだけど、歯科医をされてるんです。私、最近、保険が効かない数十万円する治療をしないといけなくなり、半泣きになってたら、彼のことを紹介されたんですよ。保険がない人に割引してあげたり、緊急で困ってる人を時間外で看て上げたり、いい人、いい歯科医だって。会ってみたら、あんなお金持ちって感じはちらりとも出さない、スタッフの人達を大事にし、全く威張った感じがない、明るい、楽しい人で、今まで行ってた歯科医の見積もりの、半分近くの値段にしてもらえたんです。(私が、彼のお父さんの友達の知り合いってこともあったのでしょうが)スタッフからのクリスマスプレゼントらしい、彼のアニメっぽい似顔絵のマグを手に、スタッフが作業してくれてる私の様子を見に来てくれた時、「そのマグ、キャラクターグッズとして売ってるんですか?」 と冗談言うと、乗ってきて、「受付で売るべきだって、 スタッフを説得してるところなんだ。(笑)」 と言うので、「私、買いますよ。 Tシャツとかもいいな。(笑)」で、その次のアポの時、「私、待ってるんだけど、Tシャツできました? (笑)Tシャツと、あと、アクションフィギュア。 (バットマンとかスパイダーマンとかの人形)」「ええ? 僕のアクションフィギュア? あははは。」「あなたがしてることは、私達にとってスーパーヒーローのようなものですよ。 感謝している人達がたくさんいます。ありがとうございます。」感謝の気持ちが伝えれてる機会がありました。 よかった。嬉しそうだったけど、照れた感じだったので、「もしアクションフィギュアが無理なら、バブルヘッド (首振り人形) でも。」「あーー、バブルヘッド、それいい!!(笑笑笑)」冗談言って、笑いに切り替えておきましたけどね。お父さんもお父さんだけど、やっぱりそんなお父さんに育てられた息子さん、あんなことがあっても世間を恨み、捻ることなどなく、超お金持ちでも、歯科医でも、威張ることも、人を見下げることもなく、人を助けてる。こんな人達とふれ合う機会があるたび、自分の人間性のお手本にしようと思うんですよ。