昨日の夜はちょっとパニック状態で、ブログを書く時間なんてあるわけないわ、なんて思っていたけど、一人だけの時間が終わってしまい、忙しくなる、というか、忙しくしないといけなくなるので、その前に書いてみよう。


しかし、一人はいい。幸せ。何日間だろう?10日ぐらいかな。この家で一人だけ。猫達と。

五週間前に夫は相続した土地だの建物だのの手続きや、セカンドハウス探しでモロッコへ。そっから地中海を超えて、南フランスで癌の治療中の義姉の旦那さんのお見舞い。最後になるかも知れないと、会いに行った。

私も一緒に行きたかったけど、私は日本に行かなくてはいけず、夫が発った翌日に実家の広島に向かった。

次男は、お嫁ちゃんが卒論のためにカナダの大学とコラボ研究で一ヵ月くらい行ってるので、カナダに会いに行った。私が日本から帰って来た翌朝に出て行った。

次男もお嫁ちゃんも博士号修得中なので、大学から給料をもらってるけど、今のぶったかいフロリダの家賃は厳しいので同居してる。夫も私も留守が多いので、猫達の世話のために同居が都合がいい。

夫はコロナ中にディズニーを辞めて、夏期だけニューヨーク州のリゾートで支配人を勤めてるので、それ以外の時期は隠居生活。次男夫婦は二階のオフィスで卒論を書き、オンラインで会議や仕事を済ませるのでキャンパスには週に一度くらいしか行かない。誰が家に居ることが多い。

お嫁ちゃんを含め、皆んな大好きだが、一人が大好きな私にはちょっとツラい時がある。それに、今回の日本での三週間は、実家や病院や施設などを駆け巡り、何故かいつもより精神的にしんどかった。だから、暖かいフロリダの我が家でのボケーっと一人だけのこの10日間に、余計に幸せを感じたのだろう。

毎日毎日、私のスポット、ソファーのオットマン付きのとこに黒猫ジェイクと座り、NetflixやHuluを観ながら着物を二枚解いて、手縫いでスカートにした。一枚は裏地付きのポケット付き。ミシンがあるけど、私のスポットで過ごしたいから手縫い。

テレビの画面はちょろっちょろっとしか観れないから、英語のしか観れない。フランスが結構いいドキュメンタリーを作るけど、字幕だと困る。吹き替えは台詞が不自然でイヤ。英語でもどっぷりイギリス英語だと理解が難しく、字幕が必要なので観れない。

この10日間で、オスマン帝国とルーマニアの戦い、80年代のニューヨークのマフィアの裁判、マリリンモンローの精神病、ナチスと日本軍の関係、アレキサンダーのペルシャ侵略… まあ、色々と学んだ。

買い物は好きじゃない人なので、冷蔵庫にある物を食べてた。次男夫婦の食べ物もちょっくら頂き。冷蔵庫やキャビネットに食べたい物がなくなると、庭になるアボカドやトマトを食べてた。それほど買い物に出かけるのが面倒くさい。

その時くらいかな。普段買い物をしてくれる夫や次男が恋しかったのは。薄情なもんだわ。


四月は大阪で仕事もあるので、ずっと日本。帰って来たら五月は次男の卒業式と、籍だけ入れてる次男夫婦の結婚パーティーが我が家である。今はゲストは45人くらいと言ってるが、それくらいで本当に済むのか?

そのために、クリスマスもお正月も、先月の日本出発前日までデッキを作り替え作業をしてた。夫が帰って来たら、プールのとこのタイルを張り替える。また手がぼろぼろで腰が痛い日々になる。やれやれ。お嫁ちゃんのお母さんがエジプトから初めてやって来るから、素敵な家にしなきゃ。

六月から先は長期出張のイベントの仕事がいくつか入ってる。日本の企業のイベントもあり、なんたらという元横綱さんにも会えるらしく、楽しい仕事なんだけど、十月の横浜の三溪園ってとこでの個展じゃなくてグループ展に出す作品を作っていかないといけないので、時間が厳しい。

昨夜、グループ展主催者さんから連絡があり、カレンダー見てパニックってた。そんなことなら、この10日間に作品作ってれば… なんだけど。そんなことならブログ書いてずに…なんだけど、一人の時間をボケーっと楽しみたいのよね。ギリギリまで。


でも、一人が幸せなのは本当に一人じゃないから。30年前、二歳だった長男の手を引き、誰も知らないこの街に移って来た時の、胸が痛くて息が出来なくなるほどの孤独感を経験した私は、よく分かっている。一人に幸せを感じれるとは、ほんと幸せなことだ。


あ、次男から空港到着の時間が送られてきた。今日カナダから帰って来る。明後日は夫はモロッコから。

さて、スーパーに何を買いに行ってもらおうか。牛乳、オレンジ、ヨーグルト、カリフラワー…