「燕は戻ってこない」

完全にホラーに接する気持ちで観ています

それもドラマなのにゲームや小説を読むイメージ(原作は小説ですが)

恐ろしいと言いながら自らゲームを進め、ページをめくる

そうせずにはいられない魅力がある

 

あの世界を作り上げている立役者が朴 璐美さん

過剰なまでに戯画化された演技が光のない迷宮へ誘う

おかしな言い方ですが、本物(?)の青沼さんはあそこまでじゃないんじゃないかと

でも理紀にはそう見えて、聞こえているんじゃないかな

真逆のようですが「おしん」の母親がおしんには美しく見えるのだから上戸彩ちゃんが演じてもおかしくないんだって監督が仰っていたように

 

すべての登場人物から共感することを拒絶された世界で

それでも理紀や悠子の目を通してしか世界を見ることが出来ない

さながらホラーゲームのように

今のところ出口は見えず、むしろ奥へ、地の深いところへと進むばかりのようですが…