これはもう後世に語り継がれるべきだと思います

 

映画は娯楽の王様だと思うけれど

人の尊厳にも関わる内容を娯楽として消費することには躊躇いがある

それでも「娯楽」は時に文字通り誰かの命を救い得るし

この映画は確実に必要とされ今も誰かを救い続けていると思うから

 

まずは監督

あなたに拍手を

その情熱が俳優たちを

スタッフを

そして観客を揺り動かしたのだから

何を観ても「あんのこと」に行き着いてしまうのですが

「燕は戻ってこない」でいよいよ生まれようとしている子どもたちへ向けて言えることがあるとするならば

自由であってほしい

それが一番困難なことであるけれど

文字通り爆心地へ生まれようとしている命へ

ただただ自由であれと

ドラマがどのように帰着するのかは分かりませんが

最後まで見届けるのがもはや義務のようにすら感じています

 

新しく映画が封切られる度に

監督と言うひとたちが如何に精力的に映画を宣伝するために駆け回っているのか痛感させられるのですが

そんなことを知ったのも「半世界」での阪本順冶監督以来なんですよね

それまでは気づこうともしていなかったのか

 

ただ「あんのこと」の入江監督は「映画のため」「俳優のため」「スタッフのため」を越えて

「杏ちゃんのため」に原動力なのだろうなと

根底に彼女へのきっと「敬意」が流れているからあの映画はあんなにも見るひとの心を揺さぶるのだろうと思います

杏ちゃんとの旅がまだまだ続きますように

彼女が行けなかった世界を見せてあげられますように

かなり社会派だった今日のななにー地下ABEMA

どの話題も興味深かったですが

 

やはり佐々木チワワさんのお話に「あんのこと」を思い出す人は多かったようで

私も頭の中にずっと映像が流れていました

若者の話ではなく

大人が向き合わなければいけない話題なのだと思います

来週もしっかり見ます

 

楽しみでありながらある種の恐れも感じていた宇多丸さんのムービーウォッチメン

おおむね共感したし、皆さんの考察や感想に目を開かされたことも

ただひとつ

ラストの印象はきっとひとによって大きく隔たりがあるのかなと

解釈とか評価ではなくて

あくまで心に浮かび上がる感情の問題で

それも見る時々で変わってくるのかもしれませんが

監督の意図したことや伝えたかったことは番組で語られていたことに近いのかなとも思いましたが

とにかく一つ言えることは

この映画を見て黙っていることは出来ないと言うこと

この後も遠くまで広がっていきますように