速報】東海道新幹線 運転再開は午後7時以降の見通し 保守用の車両が衝突し脱線 復旧作業続く

MBSニュース 2024年7月22日 16時20分

 けさ、東海道新幹線の線路内で保守用の車両が別の車両と衝突し脱線する事故があり、一部区間が運転見合わせとなっています。JR東海は復旧作業が午後7時ごろまで続くことから、運転再開は復旧作業が終了した時間以降になる見通しだと発表しました。

 JR東海によりますと、22日午前3時37分ごろ、東海道新幹線の豊橋駅~三河安城駅間の上り線(愛知・蒲郡市)で、夜間に線路などを点検する保守用の車両が、別の車両と同じ線路上で衝突したことによって脱線したということです。この事故で車両に乗っていた関連会社の作業員の男性2人が足を打撲するなどして病院へ搬送されましたが軽傷だということです。

 衝突した車両は自力で走ることが出来ないため、クレーン車による搬出作業など、復旧に向けた作業を行っていました。

 この影響で、始発から東京~名古屋間の上下線で運転を見合わせていましたが、現在も「名古屋~浜松駅間」の上下線で運転を見合せています。

現場では損傷した保守用の車両を別の保守の車両でけん引し、保守基地まで移動させる作業が始まったということです。

JR東海は夕方まで復旧作業が続く見込みとしていましたが、作業が午後7時ごろまで続く見通しだと先ほど発表しました。運転再開は午後7時以降になる見込みとしています。


大規模な新幹線トラブル、今年に入り相次ぐ 停電、オーバーラン、油漏れと原因さまざま

産経ニュース 2024年7月22日 15時29分

今年に入り、新幹線に関する大規模なトラブルが目立っている。22日午前3時40分ごろ、東海道新幹線の豊橋―三河安城間の上りで保守用車同士が衝突した影響で、JR東海によると、浜松―名古屋間の上下線で運転見合わせが続いている。1月には停電による東北、上越、北陸の各新幹線の大規模運休が発生。3月には東北新幹線が郡山駅でオーバーランしたことで、約2時間運転を見合わせた。4月には車両の油漏れが原因で東北新幹線の全線再開に最大で5時間半かかるトラブルもあった。

復旧作業員の重傷事故も

22日の東海道新幹線の運転見合わせは、レール下に敷かれる砂利をまく車両が、停止していた「マルチプルタイタンパー」と呼ばれる線路のゆがみを整える保守車両にぶつかり、2台とも脱線した影響が原因だ。


今年に入ってから、新幹線でトラブルが相次ぐ。1月23日午前10時ごろ、東北新幹線の上野―小山間と上越・北陸新幹線の上野―熊谷間で停電が発生した。大宮―上野間の上り線で架線が垂れ下がっているのが確認され、運転に支障があると判明。東北新幹線の東京―仙台間、上越新幹線の東京―新潟間、北陸新幹線の東京―長野間のいずれも上下線で運転を見合わせた。復旧作業中には男性作業員が感電して全身やけどの重傷を負う事故も発生した。

保守用車トラブル相次ぐ

3月6日午前7時半ごろには、東京発新庄行き東北新幹線つばさ121号が、郡山駅で停止位置を過ぎて停止し、東京―盛岡間の上下線で一時運転を見合わせた。

このほか、東北新幹線では、4月2日午前5時ごろに福島―白石蔵王駅間の下り線で保守用車の油漏れが見つかったため、東北、秋田、山形の各新幹線で計76本が運休、計20本が最大約5時間半遅れた。この保守用車両は4月に本格運用したばかりだったが、エンジンの部品が損傷していた。また、7月10日にも保守用車の油漏れにより夜間の点検作業が遅れた影響で、東北新幹線は盛岡―八戸間の上下線で始発から運転を見合わせ、一部の列車で遅れが生じた。