私とピアノ。 | シンガーソングライター「*. ..やうこの猫的生活.. .*」Powered by Ameba

私とピアノ。

ピアノを始めたのは4才。

幼稚園で習った歌を、家に帰ってきておもちゃのピアノを弾いて歌ってる私を見て

母が父に相談せずピアノを買ってくれた事が始まり。

私はいつもいつも楽しくピアノを弾き、

厳しいと有名だった先生にも何故か可愛がられ

なんかいい感じにピアノを続けて

中高とコンクールに入賞。

"この音大なら楽勝で入れるわよ"と

先生に勧められるがまま先生の母校を受験し

楽勝で合格して音大生となりました。


帰り道、リアルに「ごきげんよう」と挨拶するお嬢さまたちと学びを共にする中で

"卒業したらどうするか問題"に初めて気づき

そこから私の人生は、開拓者となったのでした。


オーディションでモデル事務所に所属

オーディションでコロンビアからデビュー。

1番期待に満ちたであろう時期に父が癌になり

毎日、事務所と病院の往復。

その後も週刊誌スキャンダルやら何やらで

めちゃくちゃになったところで

薬で頭がおかしくなった社長に引き取られ

"お前はアメリカで修行してこい"と言われ

強制的に東京の家を引き払い渡米したものの

今度は "お前はスパイだ!

どこにも出るな!誰とも連絡するな" と言われ

みんながいない隙に1人でこっそりマリナデルレイに

出かけたのが唯一の息抜きでした。

夕焼けの海に飛び込むペリカンたち。

あの美しい光景と寂しさを今も覚えています。


その後なんとか逃げるように帰国し

ストレスと人間不信で倒れ、、

その後もいろいろありすぎて覚えてないけど

とにかく死なずに生きてこれてよかった照れ


世の中には酷い人間もいるけど

いつも助けてくれる人がいて

トータルでいえば私はとても幸運。

全ての経験が肥やしとなり

作品や歌、演奏に生きてると思います。


私のいいところは

大人になってもまっすぐに

どんなに汚い世界を見ても、心が汚れないところ。

そんな私だから出せる音色がきっとある。

私のピアノが好き、

私の声が好き、と言ってくれる人がいるなら

これからも歌い、ピアノを弾きます。


YouTubeなどで人気のピアノ弾きさんでも

私にはあまりいいと思えず (かてぃんさんは別!)

一般のみなさんが何をもっていいと言っているのか

あまりわからないけど

人のことはともかく、

私は自分の納得のいく音楽道を歩みます。


コメントにも少しお答えしたけど

私が好きな曲はショパンのバラード1番。

あと、ラフマニノフのピアノ交響曲第2番

何度聴いても涙が出ます。


学生時代はリストの超絶技巧が得意だったのか、

先生がよく選んでました。

大学で最後に弾いてたのは英雄ポロネーズ。

昔からよく弾いてたのは幻想即興曲。

雨の日には雨だれも弾きます笑。

りっちゃんハンナさんは近くで聴いてます。


やはりショパンが好きですね。

ショパンの悲しい人生も含めて。


昔の作曲家はけっこう破茶滅茶で破天荒で

ろくな死に方してない人多いよね。

それを、お坊ちゃまお嬢ちゃま育ちの演奏家が

どこまで表現できるんだろう、、て思う事はある。

例えば藝大の子たちは教科書通りの演奏しかしないし

そういう子しか受験に受からない。

ヨーロッパだと"もっと遊びなさい。ワインを飲みなさい"とか言われたりするんだけどね。


楽譜通りに演奏する事が求められるのがクラシックだけど、作曲家がどんな生き方をし、どんな気持ちでその曲を書いたのかを想像すると

演奏家ももっと破天荒な生き方をしていいんじゃないかな、と思います。


今はヴァイオリンの伴奏という

第二のピアノ人生が始まっています。

伴奏なんて学生の頃は適当だったけど

ヴァイオリニストの息づかいに合わせて、

ちょうどいいタイミングで弾く事の難しさったら

これを専門にするピアニストがいるんだもんね。

でもやりがいはあります。


さて、今年のコンサート

9月に開催予定ですが私の手首は大丈夫かな。

今日は病院なので先生によーく聞いてみます。



ピアノの上でくつろぐ、くるちゃんとりっちゃん。

くるちゃんは音楽がとっても好きだった。