だから。 | シンガーソングライター「*. ..やうこの猫的生活.. .*」Powered by Ameba

だから。

このところのニュースといえば、舛添さん一色。
私はなんだかこわくなってしまいました。
どのテレビ局もこぞって舛添さん叩き。
中でもアナウンサーでありワイドショー司会者である女性が
舛添氏が失脚するまで絶対追込む、という個人的感情を
思いきり露呈した発言を繰り返していた事には辟易しました。
知性ある女性だと思っていたのに
この人もだめなマスコミ人になっちゃったんだなと。

もちろん舛添氏のした事は褒められた事ではありません。
自らがおこしたツケを払う時がきたという事でしょうが
幼少期に貧しさを味わった人が高座につくと
執拗にお金に執着するというのはあると思います。
だからといって育ちがよすぎる二世三世の議員さんでは
はなから庶民とかけはなれた感覚で
国民の痛みを量る政治はできないでしょう。

会社の重役やサラリーマンだって接待と称して
高級飲食店やきれいなお姉さんのいるお店で
会社のお金をふんだんに使っています。
そのぶん会社に貢献しているなら役得のうちでしょう。

私は政治に詳しくはないけど
舛添氏は何もしなかったわけではないと思う。
少なくとも国外で英語や他の言語で対等に会話ができ
意見をちゃんと伝えている。
予算の削減など、削れるところはバッサリ削った。
都知事は誰がなっても一緒だ、という人も多いけど
そんなことはないと思います。
ちゃんと就いた方のカラーが出るはずです。
私は、やることやってる人が私腹を肥やそうが
ある程度目をつぶってもいいと思ってます。
それがその人のモチベーションになるなら。
これだけお金が自由に使えたら女遊びしそうなものを
舛添氏は不倫をするでもなく家族を大事にしてた。
そこはなんか素敵じゃん、て思っちゃいました。
だからといって彼を擁護するわけではないんだけど

怖いのは、まるで昔のヨーロッパの魔女狩りのように
集団で一人の人間を追い込んでいたこと。
まさに集団リンチのように。
以前にも増してマスコミは人を執拗に攻撃するようになり
それに国民がまんまと感化され、便乗した。
そして風向きがまずいと察した政治家たちは保身のため
さっさと掌を返し、舛添氏を火炙りの刑に差し出した。

確かに舛添氏はみっともなかったけれど十分恥もかいたし
もしチャンスをくれるならこれからはちゃんとやる
という気持ちは嘘ではなかったと思う。
でも私たち日本人はセカンドチャンスをあげるほど
心に余裕のない国民になってしまっています。
今は一度でもミスをおかせばまるで重罪を犯したかのように
血祭りにあげられる、一発レッドカード時代と言われます。

でもね、もうだめだって思ったのにチャンスをもらえた時って
心から感謝し反省し、次からすごく頑張る人もいる。
殺人や薬物にセカンドチャンスは必要ないとは思うけど
お金は私物化した公費を少しずつ返金するとか
取り返しはつくように思う。

今回の報道は、彼が辞任するまで続いたんだろうけど
本当に都政を考えていた人はどれだけいたんだろう。
何かあればやめろやめろばっかり
責任というのは やめることじゃないんです。
任務を全うし常に対応し続けることが本当の責任です。
切腹という文化の名残がある日本人は
すぐに人をやめさせる傾向にありますが
それでやめさせた側は気が済むとしても、それで
問題が解決されたわけではない、ということに
気づかないといけないですね。
ワイドショー、報道に洗脳されるのはやめましょう。
日本人同士で叩き合うのはやめて
日本人として、海外の人にも堂々と意見が言える
そんな人間になりたいものです。
外にはへこへこ、内にはオラオラ
内弁慶はもうやめてほしい。