自信。 | シンガーソングライター「*. ..やうこの猫的生活.. .*」Powered by Ameba

自信。

数年前、いろんなことに疲れてしまった私は
頻繁に信州の実家に戻って一人で過ごした時があったのだが
当時よくしてもらっていた女社長から、ある女性を紹介された。
とても恰幅がよく、お世辞にも綺麗と言えない人だったが
何やら面倒見がよいのか、いつも周りに人が沢山いた。
「とても影響力のある人だから」と皆彼女を絶賛していた。

暫く経った頃、私は松本でコンサートをやることを決め
みんなに手伝ってもらいながら準備を進める中で
その例の彼女が会計係をかって出てくれたので任せる事に。
ところがどうもお金の管理が不透明だったので
別の人に代わってもらうことにした。

すると、彼女や取り巻きの人達の態度が全て後ろ向きとなり
しまいには「もしコンサート中にオウムがサリンを撒いたら
やうこちゃんは責任とれないんだから中止したほうがいい」
とまで言われた。
まぁ松本はサリンの第一被害にあったところだからね。。
それにしても、そんなわけのわからない事を言い出したのが
地元の旅行会社の社長だったので、これまた影響力があり
またもや取り巻きの人達は後ろ向きな態度に。。
コンサート当日までそれをひきずることとなりました。

私は「あの人達はおかしい」と言い続けたけれど
その時は殆どが向こうよりで、相手にしてもらえなかった。
けれどそれから数ヶ月経った頃、
彼女の金銭トラブルが続々と発覚し、彼女は姿を消した。
なんと取り巻きの全員が彼女にお金を貸していたのだ。
しかも消費者金融で借りてまで貸していた子もいた。
何がそこまで彼女達を信じさせたのかはわからないけど
それはいわゆる洗脳の一つであったに違いない。

そして皆から「あの人は立派な人だし立場ある人だから」
と絶賛されていた、サリン発言の旅行会社社長も
それからほどなくして会社が倒産し、威力を消した。

その二人を私に紹介した、お世話になってた女社長さんは
とある宗教にのめりこみ、いまだ入信中。

そんなふうにして一瞬接点を持った人たちはバラバラに。

今世間を騒がせている尼崎事件の首謀者や
男性を何人も騙して殺害してしまった犯人
全てお世辞にも綺麗と呼べない女性たちばかり。
しかし男性は「この人に他に男がいるわけがない」
「太っているとどこか和む」「家庭的そう」
などと勝手に妄想し 奈落の底まで落とされるのだ。

世の中には弱みに付け込んでくる人は沢山いる
コンプレックスや不安を利用する商売だらけ。
それから身を守るのは、動物的カンしかない。
最初に「あれ、おかしいな」と思う直感。
そしてそれを感じたらすぐさま逃げること。
巧みな洗脳から逃れるには、それしかないかもしれない。

かく言う私も、かつてDV男性から逃れられない時期が
あったけど、その人に会ったときの最初の印象は
「この人には近づくな」だった。
なのに 仕事でのつきあいが長くなるうち
「本当はいい人かも」とつい心を許してしまった。
やはり最初にピンときた事を信じるべきと思います。

ただ納得いかないなぁと思うのは
優しい人間ほど餌食になりやすいって事なんだよね。
世の中不平等だなって思ってしまう。
自分の利益の為に平気で嘘ついて人を利用できる
そんな人がずっとそのまま人生を全うできるのか
、、そうでないと 証明したいものです。