石巻市 いってきました。 | シンガーソングライター「*. ..やうこの猫的生活.. .*」Powered by Ameba

石巻市 いってきました。

無事帰ってきました。
今回の主人公である友人ひろこちゃんがテレ朝のディレクターを
乗っけてキャンベルさん家で荷物を積み込み、大きな車を運転。
私は友人の車に同乗し、計4人で石巻に向かいました。
福島県を抜ける頃から機動隊の行列が物々しい雰囲気
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ちょうど向かっている最中に石巻が震源の地震があったらしく
仙台空港の近くで高速を降ろされました。
途中から見えた景色はTVでみた映像そのもの。
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これは岩沼市のあたりなのかな、
道にはぐちゃぐちゃになった車が延々と一列に並べられ、、
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全ての車に「移動してください」の張り紙。どうやって移動するの?

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その後も脇に船がひっくり返った道を通過しながら
19時頃、やっとこさ目的地に到着しました。
ちょうど昨日電気が通ったので室内は明るく

みんな待ってましたとばかりに まず食べ物、そして服…

タオル、ハンカチ、靴下、靴、生活用品、、、

そこは石巻周辺でも一番大きな板金工場


社長さんがとっても明るくいい方で
「俺の家は大丈夫だったんだけど
家流されちゃった人もいるし、なんとかしなくちゃな」て
みんなを励ましながら毎日酒盛りしてたらしいです。
カレンダーには地震の日から日付にバッテンが。
「今日が何日かわかんなくなっちまうんだよなー」

ワンちゃんもいました。

2日間、車中で暮らし、続く余震に怯えて

ずっと抱っこされたままでした。

なかには3日間飴だけでしのいだおじさんもいました。


私が「痩せた?」てきいたら「ううん、痩せね。」て笑ってた。
若い男の子で、HUMMERを流された子もいたんだけど

てかその若さでハマー持てるってすごいね。


なんか暗く悲壮感漂う雰囲気というよりは、

こういう時でも普通な会話をしようと思って

その場でアカペラで歌ってみたんだけど、

なかには涙するおじさんおばさんも。

若い子たちはキョトンとしてたけど

私たちが帰ってからあとで

「あの歌よがったな」と言ってくれてたそう。

歌ってよかったかな。。



今何が欲しい?てきいたら

「刺身と肉が食べてぇー」て、

特に子供は『肉』という言葉に敏感に反応するそうです。

そうだよね、元気出るもんね。


最後に私達が自分用に持ってった食料も渡すと
「うゎ、コンビニのおにぎりだ」て若い男の子が喜んでました。
そして「これ持ってげ」て、宮城米二俵くれました。
助けに行って米もらうって。。。
宮城県は米どころだし、国からの支援物資もぼちぼち届いてて
逆に東京のほうがお米や生理用品がないという皮肉な結果でした。

どうやら中国人の人達が水浸しになった店の窓を割って
タバコや食べ物などコンビニ強盗に入り、日本人も後から便乗した為
お店はひとつも開けておらず、シャッターまで閉めてました。
やはり略奪は行われてるそうで、工場でも電気をつけてないと危ない
と言ってました。

現地に行ってみて気づくのが、海泥の感触。町全体わかめの様な匂い。
途中、車から外に降りてちょっと一人で歩いたのですが
ひと気の無い一本道は暗く静かで、泥のぴちゃぴちゃ、という
足音だけが聞こえ、時々泥の中に足がずぶずぶっと沈みました。
空を見上げると やたらと星がきれいで。。。

私は始終明るく人懐っこくみなさんとお話してきましたが
今必要なのは、痛みを受け止めつつ明るく前向きに
これからどう頑張っていったらいいか、ひとりひとりのやる気の火を
点けられるような人が必要なんじゃないかなって思いました。
音楽や笑い、指導者は絶対に必要です。
彼らは早くもとの生活に戻りたいのですから。

福島のSAで食べたおそば ほうれん草入り。
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TVで「被災地のみなさん」と有名人たちが次々と呼びかけるのを見て
遥か遠い国から呼びかけられてるように感じました。
通り一遍な対応でなく、もっと心を込めたそれぞれの言葉で
被災された方々に呼びかけるのが思いやりかなと感じました。
被災地という言葉は、当事者には使わないほうがいい気がします。
彼らにはそれぞれ生まれ育って愛着のある地名があるのですから。

放射能心配しながらインスタントものばかり食べてタバコ吸って
精神的に不健康なほうがよほど体に悪いです。
ゲルマニウム温浴も微量の放射能のおかげで元気になれるんだそうで
私は健康おたくなので普段口にするものも肌につけるものも
気をつけているけど、放射能ほうれん草は食べたよ。
管さんが食べない ふぐすまのほうれん草食べたぞー。

ショックなのは福島名菓『ままどうる』が食べれないこと。
材料も工場も壊れてしまい、当分復旧できないって。。
あのおいしいままどうるがまた食べれるよう
福島の早い復興も祈っています。
というか、精神的に一番参っているのは
むしろ東京郊外の人達なんじゃないかなって
失うことへの恐怖心、これから起こる事への恐怖心で
集団鬱になってる地域もあるように感じます。
失ったっていいじゃない、家がなくたって命さえあれば
そう開き直れれば きっと強くなれると思います。
私たちは全てを失ったわけではない、まだちゃんと生きてる
だから、日本を建て直す為には国に任せるのでなく
私たちひとりひとりの意識が大切だと強く思います。

今回の取材がどのようにまとめられるかわかりませんが
月曜の朝8時、テレ朝スーパーモーニングにて一部
放送されるかもしれないので、時間があれば観てください。
私はその時間 完璧に夢の中です。
長くなりましたが、報告おわり。

車を貸してくださったサーキット関係の社長さん
特別許可証を出してくださった警視庁の方
そして物資を提供してくださった皆様ありがとうございました。

最後にみんなで頑張ろうって気合いをいれ『1.2.3ダー』
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