『あれも書きたい これも書きたい』 ~#見返してよかった作品「大往生」の巻 ~ | 四季通信

四季通信

いろんなことを書き綴っていきます。

今日の『四季通信』は、

あれも書きたい これも書きたい

 ~#見返してよかった作品「大往生」の巻 ~ です。

 

ちょうど一年前の

2023年2月22日の

四季通信』の再録になります。

 

それでは、

どうぞ

 

 

今回

見返したのは

大往生』です。

著者:永六輔さん

1994年3月発行

岩波新書

 

 

この本が、

岩波新書で出版されたのが

1994年3月。

ぼくは、

その時、41歳。

確かに

この本を買って読んでいました。

そして、

70歳になる自分が

この本を読み返しました。

 

約30年前には

思いもしなかったことが

今では、

この本に書いてあるように

感じています。

 

どういう老人でありたいか。

早く起きるのは

なぜなのか。

死と、どう向き合えば

いいのか。

生きていくというのは、

どういうことなのか。

等々。

 

この本には、

介護

認知症

死と生

老後

などについて、

さんが

足を運んで

町の人々の

ことばを

収集したもの、

または

さん自身の思いが

あちこちに

散見できます。

それでは、

始めましょう。

 

 

「朝食に何を食ったかは忘れてもいい。

朝食を食べたことを

忘れなければそれでいいんです。」

 

ぼくは、まだ

大丈夫みたいです。

四季通信」を読んでる

あなたは、どうですか?

 

 

「昔、お母さんに

おむつを取りかえて

貰ったように、

お母さんのおむつが

取り替えられるかい?

老人介護って、

そういうことだよ。」

 

老人ホームで取材している時に、

園長が若い夫婦に言っていたのを

そばで聞きながら、

さんは、

おもわずメモしたそうだ。

 

 

「赤ちゃんの時に

可愛いと言われて、

花嫁の時に

美しいと言われて、

お婆ちゃんになったら、

また、

可愛いと言われたいわ。」

 

歳をとったら、ああいう老人になりたい」と

憧れられてこそ、本当の老人である。

ぼくは、そうありたい。

間違っても

ああいう老人になりたくない

と言われないようにしたい。

 

 

「九十歳で元気なバアさんに、

牛乳を飲むと長寿になるから、

がまんして飲みなさいって医者が言うんだってさ。

・・・・バアさんは、

この年になって今さら嫌いなものは

いやだって言ってるんだよ。」

 

平均寿命過ぎたら、

好きなものだけ食べればいいのだ。

余計なおせっかいが

日本人は、好きですねえ。

 

 

「寝るっていうのは、結構

エネルギーが必要なんですよ。

老人が早起きするのは、

そのエネルギーがないからです。」

 

ぼくも

寝るのが早くて、

起きるのが

4時30分くらいです。

エネルギーが

なくなっていってるのが

自分で

よくわかります。

 

 

「死ぬってことは、あの世というか、

親のところに行くっていう感じだと思います。」

 

 

最後のほうに

書かれてあった

さんの詞です。

 

生きているということは

誰かに借りをつくること

生きてゆくということは

その借りを返してゆくこと

誰かに借りたら

誰かに返そう

誰かにそうして貰ったように

誰かにそうしてあげよう

生きているということは

 

 

あなたがこの世に生まれ

あなたがこの世を去る

私がこの世に生まれ

私がこの世を去る

その時 涙があるか

その時 愛があるか

そこに幸せな別れが

あるだろうか

 

(セリフ)

「世の中が平和でも、

戦争がなくても

人は死にます

必ず死にます

その時に 生まれてきてよかったと思いながら

死ぬことができるでしょうか

そう思って死ぬことを

大往生といいます」

 

私がこの世に生まれ

私がこの世を去る

あなたがこの世に生まれ

あなたがこの世を去る

その時 明日がある

その時 未来がある

そこに生きるものの歌がある

いきるものの歌

 

このふたつの詩

「生きているということは」と

いきるものの歌

の歌を

さんが歌っているのを

youtubeで発見しましたので

観てください。

いい歌だなあと

思いました。

LP『六輔その世界』より

生きているということは」「いきるものの歌

(昭和54年録音)

作詞:永六輔

作曲:中村八大

歌:永六輔

 

 

ということで、

今日は

見返してよかった作品」ということで

永六輔さんの

大往生』を

とりあげました。

 

今日も最後まで、

四季通信』を

読んでいただきありがとうございました。

 

 

ということで、

今日は

これでおしまいです。

明日、また

お会いしましょう。