『ニューノーマル』

【原題】New Normal

【製作年】2023年【製作国】韓国

【監督】チョン・ボムシク

【主なキャスト】チェ・ジウ、 イ・ユミ、 チェ・ミンホ、 ピョ・ジフン、 ハ・ダイン、 チョン・ドンウォン




ポスターを見て、“怪しげで面白そうだな“ と、観に行くことにしました。

が、韓国のスターに詳しくないので、
事前に 同僚にサクッと教えてもらいました 📝

✪チェ・ジウは、久しぶりの映画出演 (すみません。彼女の出ている映画を観るのは初めてです)
✪イ・ユミは、『イカゲーム』で人気になった (名前は聞いたことがあります)
✪チェ・ミンホは、『SHINee』のメンバー (名前は聞いたことがあります)
✪ピョ・ジフンは、『Block B』のメンバー (すみません。存じ上げず)


そんな無知な私は、大海に放り込まれた金魚のようでありました爆笑
周りの席は、殆どチェ・ミンホさんのファンの皆様。上映前後には、大層 盛り上がっていらっしゃったのでございます。

中には、お元気な  80代くらい?のお姉様もいらっしゃって、推し活が活力源なのかな?楽しんでくださいと思ったり。

気持ち悪い内容でしたが、何とも言えない熱気が感じられた、映画体験でありました。


さて、あらすじは…。

ソウルでは、女性を狙った殺人事件が連続して発生し、世間を騒然とさせていました。

ある日、マンションで ひとり暮らしをしているヒョンジョンのもとに、火災報知器の点検をしに来たという、中年男が訪れます。

彼女は、図々しく部屋の中に入ってくる怪しげな男に不安を覚えます。


一方、デートアプリでマッチングした相手と待ち合わせている、ヒョンスのもとには、思いも寄らない人物が現れ…。


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少々ネタバレあります。






日本のドラマ『トリハダ』(観ておりません) が、ベースだということは、後で知りました。
オリジナルじゃなかったのかチュー

で…『世にも奇妙な物語』のような、オムニバス作品でした。
一つの物語で、チェ・ジウやチェ・ミンホが、出ずっぱりかと思ったのに。


まあ、それはいいとして…
チャプターによって出来不出来があるというか (自分の好みの問題なのか?)

はっきり申し上げると、チャプター 2『正しいことをしろ』は、イマイチでした。なかった方が、すっきりしたと思います。


それに比べ、コンビニで働く女性が主人公の、ラストチャプターは秀逸でした。

酔っぱらって吐くとか、「ツケにしろ」とか、買ってもいないのに「返金しろ」とか… 困ったお客さんの数々えーん

コンビニではなくても、働いていると、多かれ少なかれ、こういうストレスはあるもので…
他人事には思えなくて、彼女の脳内の、『〇〇してやりたい』や『〇ねばいいのに』に頷いてしまったりチュー


彼女は、ミュージシャンを志したけれど、夢破れたのでしょうか?
深夜勤務を終え、期限切れの食品を持ち帰り、1人で薄暗い部屋で缶詰を食べる。

そんな状況なのに、母親には、売れっ子ミュージシャンを装うのが切なくて。
あのストレス発散法は… 良くないと思うけれど、同情してしまいます。

演じるのは、ハ・ダイン。
存在感あって、カッコいい女性だな、と思ったら… まさかの新人なのだとか。
ベテランのような余裕と、アンニュイな雰囲気に魅せられました。
名前も覚えやすいので、今後も注目していきたいと思いますウインク


このチャプターと、『覗く男』を膨らませて、1つの映画にしたら、もっとおもしろいのでは?と思いました。



冒頭の『6月に雪が降るようになった』で、近未来が舞台なのかと思ったのですが、これは紛れもない現代の韓国のようで… (気候変動がニューノーマル?)

SNS やマッチングアプリが、キーになるから、まるでスマホの見本市のようでした。


犯人たちが 人を殺める目的は、臓器売買なのだろうか? いや、もしかしたら “サイコパス友の会?” だったりして口笛
などと想像しましたが…

一つ一つが繋がって、最後に “そうだったのか” とスッキリできることはなく、
かと言って、全く繋がっていないわけでもなく。
中途半端で、消化不良だったのが残念でしたショボーン



一寸先は闇かもしれない。何が起こるかなんて誰もわからない。
そんな今を生きているというのに、人間は、なんて愚かなんだろう。

能天気な私でも、そんなことをチラッと考えたので、なんだかんだ言って、観て良かったと思います。
運命の出会いなんて、信じないぞ爆笑